今日、世界各国間を高速で結ぶ航空機は、大量の旅客と物資を輸送する手段として、もはや欠かすことのできない存在となっています。また、ロケットで打ち上げる人工衛星も、気象・通信・地球観測などの多くの分野で人びとの暮らしに浸透し役立っています。
この宇宙航空分野を将来にわたって維持・発展させ、より豊かな社会を作るために、JAXAは向こう20年間の長期ビジョンを打ち出しました。
いまや、宇宙航空開発は世界の主要国において、重要な政策の担い手となっています。アメリカは月や火星への有人探査を新たな計画に盛り込み、ヨーロッパ諸国では安全保障政策を実現する重要なツールとして位置づけています。中国も有人宇宙飛行に成功し、将来の月探査も計画しています。
こうした状況のもと、日本はアジアの最東端に位置する国として、“安全で豊かな社会の実現”のために、宇宙航空技術を積極的に利用したいと考えています。
すべての人が、夢と希望、そして誇りを持てる社会を実現するために、JAXAは科学と技術の限界に挑戦し続けます。



JAXAシンポジウム「JAXA2025 宇宙航空の世界」では、長期ビジョンに対してさまざまなご意見をいただくことができました。ここでは、皆様からのその問いかけに、JAXA前理事長が自らの言葉でお答えします。 (2005年時点)
2005年4月、長期ビジョンをテーマにJAXA初のシンポジウムを開きました。多くの方々に足を運んでいただき、皆様のJAXAに対する期待と厳しい評価を直に感じ、ビジョン実現に向けてますます身の引き締まる思いがしております。