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平成25年12月理事長定例記者会見

理事長定例記者会見

奥村理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします

日時:平成25年12月12日(木) 11:00-11:30

場所:JAXA東京事務所 B1 プレゼンテーションルーム

司会:広報部長 寺田弘慈

冒頭挨拶

先週、ベトナムのハノイで第20回 アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-20:Asia-Pacific Regional Space Agency Forum)が開催され、私も参加して参りました。今回は20回目という節目の開催となり、28か国、8国際機関から過去最大規模の420名強の参加がありました。

12月5日と6日行われた全体会合(プレナリーセッション)では、ベトナム科学技術院(VAST)のミン院長(党中央委員会常任委員)による開会挨拶から始まり、各国宇宙機関長による一年の活動報告を行いました。日本からもカントリーレポートという形で報告を行いました。加えて地球観測に関する政府間会合(GEO: Group on Earth Observations)、国連平和利用委員会(COPUOS:Committee on the Peaceful Uses of Outer Space)、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP:Economic and Social Commission for Asia and the Pacific)、国際宇宙航行連盟(IAF:International Astronautical Federation)などの国際機関からも講演が行われました。

今回のAPRSAF-20での主な成果としては以下の4つが挙げられます。

  • アジア太平洋地域の宇宙機関長と過去のAPRSAF共催機関長による共同声明(joint statement)を今回初めて発出し、今後の同地域における宇宙協力拡大を確認したこと。
  • 既存のワーキンググループの枠にはまらない新しい協力の方向性を探るために「New Cooperation Session」を始めて開催し、アジア太平洋地域の直面している社会的、経済的な課題を踏まえた提案※を今後、APRSAFの実行委員会などで審議・検討し、次回のAPRSAFへ反映すること。
    ※挙げられた新規提案例:アジア太平洋地域での小惑星観測ネットワークの構築、小型SAR衛星利用の共同検討、APRSAF-21での若手向け国際会議の共催など
  • 日本人宇宙飛行士参加イベントによるISS「きぼう」日本実験棟の利用ミッションの普及啓蒙を行ったこと。特に印象に残っているのは、これまでマレーシアと行ってきたタンパク質の結晶生成実験の成果報告です。
  • APRSAFの機会をとらえ、ベトナムとの協力可能性分野の拡大を目的とすJAXA-VAST機関間協力協定の改訂を行ったこと。

なお、次回の第21回APRSAFは、来年に日本での開催を予定しています。

トピックス

I. 宇宙科学等のフロンティア

I.宇宙科学等のフロンティア

有人宇宙活動

超小型衛星の放出

日本時間2013年11月19日午後9時17分、「きぼう」日本実験棟から、若田宇宙飛行士のコマンド操作によりピコドラゴン(Pico Dragon)※など、超小型衛星3基が放出されました。ベトナムの皆さんも大変喜んでいましたし、我々も大変嬉しく思っており、若田宇宙飛行士の重要なミッションの一つが完成したという想いです。

JAXAが公募し、東京大学/ベトナム国立衛星センター(VNSC:Vietnam National Satellite Center)/(株)IHIエアロスペースが開発した地球撮影を行う超小型衛星。

「全天X線監視装置(MAXI)」が観測史上最大級のガンマ線バーストを観測

JAXAと理化学研究所が開発し、ISSの「きぼう」日本実験棟 船外実験プラットフォームに設置されている「全天X線監視装置(MAXI)」の観測などから、(観測史上最大級のガンマ線バーストを観測し)科学的に大変な発見を行いました。宇宙暴露環境を利用して科学観測などを行うことができる船外プラットフォームの特徴と「全天のX線天体を観測できる」MAXIの機能が生かされたものであると考えています。

この研究成果は2013年11月22日発行の米科学誌「サイエンス」に掲載されました。

また、MAXIは観測開始以来11の新しい天体を見つけてきましたが、これも「きぼう」の船外プラットフォームの特徴とMAXIの強みを生かせた、重要な成果であると評価しています。

大西宇宙飛行士のISS長期滞在決定

大西卓哉宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)第48次/第49次長期滞在搭乗員に選ばれ、2016年(平成28年)年6月頃から約半年間長期滞在を行う予定です。その前年(2015年)には油井宇宙飛行士がISSに長期滞在予定であり、更にその前年(2014年)には、若田宇宙飛行士がISSの船長を務め、帰還する年となっています。毎年途切れなく日本人宇宙飛行士がISSでの長期滞在を行っているという実績に繋がる事となります。

また、先日ISSにいる若田宇宙飛行士と交信する機会がありました。大変元気そうであり、アクティブに活動をしていることを感じ嬉しく思っています。

宇宙科学

惑星分光観測衛星「ひさき」の状況

平成25年9月14日にイプシロンロケット試験機により打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)に搭載された極端紫外線分光装置(EUV)による木星及び金星の分光観測を11月19日に行いました。その結果、極端紫外線分光装置(EUV)が正常に機能し、科学観測に供することができることが確認されました。

これにより、「ひさき」は初期の軌道上機能確認を終了し、今後本格的な科学観測に入るというフェーズになりました。

今後、「ひさき」は惑星を長期間にわたり観測することになりますので、新しい発見につながる事を強く期待しています。

予定

平成25年度JAXA技術研究発表会

テーマ: 社会課題の解決に貢献する宇宙航空技術
開催日時: 2013年12月18日(水) 10:00~16:45
開催場所: 御茶ノ水ソラシティ2階ソラシティホール
特別講演: 独立行政法人産業技術総合研究所 理事長 中鉢良治 氏

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