
安定した打ち上げ能力を持つ、信頼性の高いロケットエンジンの開発を目指して、燃料を送り出すターボポンプや、その中の主要機関であるインデューサ、エンジンの能力さを向上させるための燃焼器やノズルなどの研究を進めています。
宇宙に行くための輸送手段には、ロケットのようないわゆる使い切り型の輸送システムが一般的です。
現在、JAXAでも使い切り型のロケットを輸送手段として採用していますが、将来的にはコスト削減や、また、誰もが気軽に宇宙に行けるような宇宙旅行の実現というニーズに応えるべく、再使用型輸送システムの研究を行っています。
私たちが考えている再使用型輸送システムには航空機のように翼を持ち、滑走路から水平に離陸して宇宙と地球を往還する完全再使用型「スペースプレーン」がありますが、その前段階として宇宙に行くときはロケットを使用して打ち上げられるタイプもあり、その実現に向けた宇宙往還技術試験機「HOPE-X」の研究開発ではこれまでに、JAXAの技術研究部門の前身である航空宇宙技術研究所(NAL)と宇宙開発事業団(NASDA)と共同で4つの飛行実験が実施されました。
一つめは軌道から大気圏に再突入するための軌道再突入実験「OREX」、二つめはマッハ10以上の極超音速域での空力加熱・空力特性データ等を取得するための極超音速飛行実験「HYFLEX」、そして三つめは地球に帰ってきてから無事に着陸するための小型自動着陸実験「ALFLEX」です。
さらに、大気圏再突入後の飛行速度であるマッハ1前後の遷音速度域の飛行に関する技術の実証・蓄積などを目的に、HOPE-Xの25%サブスケールなどの機体を用いた2つの飛行実験、高速飛行実証「HSFD」フェーズIおよびフェーズIIを実施しました。