
宇宙空間の環境は、地球上と全く異なります。重力は地球上の1万分の1から100万分の1という超微なものですし、各種の宇宙放射線が降り注ぎ、豊富な太陽エネルギーに満ちています。こうした宇宙だけの特別な環境を利用して、地球・天体の観測や宇宙での実験・研究などを行うプロジェクトが国際宇宙ステーション(ISS)計画です。科学・技術をより一層進歩させ地上の生活や産業に役立てることを目的としています。
ISSは、地上約400キロメートル上空に建設が進められている巨大な有人施設で、1周約90分の早さで地球の軌道上を廻っています。現在アメリカ・ロシアをはじめ欧州・カナダなど世界15ヶ国が参加しており、各国が最新技術を結集したこの国際プロジェクトに、日本も「きぼう」日本実験棟で参加しています。
ISSは1998年11月に最初の打ち上げが始まり、以来構成パーツを合計40数回にわけて打ち上げます。組み立てはロボットアームの操作や宇宙飛行士の船外活動(宇宙空間に出て作業すること)によって行われ、完成予定の2010年にはサッカー場ほどの巨大な「宇宙の研究所」になる予定です。