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人工衛星・探査機による貢献 先進光学衛星

開発中

先進光学衛星とは

「だいち」の光学ミッションを引き継ぎ、さらに高い地上分解能の実現を目指す

先進光学衛星は、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の光学ミッションを引き継ぐ地球観測衛星です。「だいち」と比べ大型化・高性能化したセンサを搭載することにより、広い観測幅(70km)を維持しつつ、さらに高い地上分解能(0.8m)を実現します。
国内・海外を問わず全地球規模の陸域を継続的に観測し、蓄積した平常時と災害発生時の画像を迅速に取得・処理・配信するシステムを構築することで、国及び自治体などの防災活動、災害対応に無くてはならない手段のひとつになることを目指します。
先進光学衛星の地上分解能は「だいち」に比べて大幅に向上するため、建物の倒壊や道路の寸断の状況がより明確に視認できるようになります。さらに災害発生前後の画像の比較により、詳細な被害状況を速やかに把握することが可能になります。また、先進光学衛星の観測画像は、わが国や開発途上国の高精度な地理空間情報の整備・更新に貢献するほか、多様な観測機能による沿岸域や植生域の環境保全への利用・研究など、さまざまな分野での活用が期待されています。

先進光学衛星の特徴

広い視野と高い分解能を両立

先進光学衛星に搭載される光学センサは、「だいち」の広い視野を維持(直下70km)しつつ、地上分解能を約3倍(直下2.5m→0.8m)向上させています。このように高い分解能と広い視野を両立させたセンサは世界に類をみず、先進光学衛星の大きな特徴の一つとなっています。センサ性能の実現にあたり、これまでに日本が培ってきた大型光学系や高性能検出器の製造技術が最大限活用されています。

画像:筑波宇宙センター付近
左:だいち2.5m分解能 右:先進光学衛星0.8m分解能(シミュレーション画像)

さまざまなニーズに対応する多様な観測機能

先進光学衛星では、通常、観測幅70km/距離4000kmに渡る広域の観測(ストリップマップ観測)が可能です。これ以外にも次のような多様な観測機能を備えており、観測画像はさまざまな分野での活用が期待されています。

立体観測モード

地上のある地点を2方向から観測

広域観測モード

複数回のスキャンにより200km(衛星進行方向)×100km(直交方向)の広域を1回の通過で観測

方向変更観測モード

衛星の進行方向とは異なる方向に視線を移動させ観測 また、衛星直下に対し全方位60°までのポインティング観測を行うことにより、日本国内の任意の地点を24時間以内に観測することが可能です。

主要諸元

ミッション機器 広域・高分解能センサ
  • パンクロマチックバンド(白黒)
    地上分解能:0.8m 観測幅:70km
  • マルチバンド(カラー)
    地上分解能:3.2m 観測幅:70km
    バンド1 0.40~0.45μm(沿岸域観測用)
    バンド2 0.45~0.50μm(青)
    バンド3 0.52~0.60μm(緑)
    バンド4 0.61~0.69μm(赤)
    バンド5 0.69~0.74μm(レッドエッジ)
    バンド6 0.76~0.89μm(近赤外域)
データ伝送 直接地上伝送(Ka帯, X帯)
中継衛星による光データ伝送
サイズ 5 m×16 m×3.5 m(太陽電池パドル展開時)
質量 約3t
設計寿命 7年以上
運用軌道 太陽同期準回帰軌道 高度669km
回帰日数 35日(サブサイクル※約3日)
降交点通過地方太陽時 10時30分±15分

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