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人工衛星・探査機による貢献 金星探査機「あかつき」(PLANET-C)

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2017年8月29日 更新

金星大気に未知のジェット気流を発見

金星大気に未知のジェット気流を発見

金星を周回する金星探査機「あかつき」の観測データから、金星の赤道近くの大気中に周囲より速いジェット気流が起きていることが発見されました。
JAXAと北海道大学などの研究チームは、「あかつき」の観測データから、2016年のある時期に、中・下層雲領域(高度45-60km)の風の流れが赤道付近に軸をもつジェット状(※1)を発見し、赤道ジェットと命名しました。
これまで、この高度帯の風速は、水平一様性(※2)が高く時間変化も少ないと考えられてきましたが、予想外に大きな変動があることが、「あかつき」の観測による今回の研究ではじめて明らかになりました。
金星の大気は地面から雲頂(高度約70km)にかけて急激に増加し、自転をはるかに上回る速さで流れる「スーパーローテーション」と呼ばれる状態になっているが、そのメカニズムはまだ解明されていません。今回発見された赤道ジェットの形成を理論や数値計算に取り入れることで、その謎に一歩迫れると考えられます。

(※1)ジェット:帯状に速くなっている流れのこと。通常、最も速いところ(ジェットの軸)を中心になだらかに遅くなる。

(※2) 水平一様性:水平方向にほぼ同じである場合、水平一様性があるという。※1のとおり、ジェットは速いところと遅いところがあるので、ジェットにともなう風速には水平一様性はない。

プレスリリース

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金星探査機「あかつき」(PLANET-C)とは

(提供:池下章裕)

地球の双子星、金星の謎を探る「あかつき」
金星探査時代の幕開けは日本から

金星探査機「あかつき」(PLANET-C)は、火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)に続く日本による惑星探査計画で、金星の大気の謎を解明することが目的です。
金星は「地球の兄弟星」と言われてきました。その理由は、金星の大きさや太陽からの距離が地球に近く、太陽系の創生期に地球と似た姿で誕生した惑星と考えられているからです。
ところが現在の金星は高温の二酸化炭素の大気に包まれ、硫酸の雲が浮かぶ、地球とはまったく異なる環境です。
上空では時速400キロに達する暴風があまねく吹いています。なぜ金星がこのような姿をしているのか、それがわかれば、地球が金星と違って穏やかな生命あふれる星となった理由や気候変動を解明する手がかりが得られます。 つまり地球環境を理解する上で重要な探査対象なのです。

2010年5月21日打ち上げ

金星周回軌道投入の再実行と成功について

2010年5月、「あかつき」はH-IIAロケット17号機によって打ち上げられました。
その後順調に飛行を続け、2010年12月7日に金星を周回する軌道への投入を実施したものの、軌道制御用の主エンジンが故障し投入に失敗しました。
JAXAでは調査・対策チームを設置し、投入失敗の原因とその対策を調査するとともに、金星周回軌道投入を再度行う計画を検討してきました。

2015年12月7日、姿勢制御用エンジン噴射による金星周回軌道への投入を行って成功しました。
今後は観測機器の機能確認、約3か月間の初期観測を行うとともに、軌道制御運用を行って徐々に金星を9日間程度で周回する楕円軌道へと移行し、2016年4月頃から本格的な観測に移行する予定です。

金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の特徴

赤外線でより詳しく金星の素顔を調査 日本も一躍、惑星探査のパイオニアに

「あかつき」は、金星表面からの距離300kmから8万kmまで変化する楕円軌道に投入されます。
この距離の違いを利用して、金星全体の気象現象や地表面を広い範囲で調べたり、金星から宇宙空間へと逃げ出す大気の観測や雲のクローズアップ撮影を行います。
また金星表面には毎秒100mにも達する「スーパーローテーション」と呼ばれる暴風が吹き荒れていますが、これまでこの自転速度の60倍にも及ぶ風速が発生する原因は気象学的にも理由がつかず、金星最大の謎とされてきました。
「あかつき」では、雲の下の大気や地表の様子までを赤外線による観測を行ってその謎の解明に迫ります。
その他、これまで確証のつかめなかった金星での雷の放電現象や、火山活動の有無等を調査することもミッションに含まれています。この計画によって、日本は惑星探査の新たなパイオニアとなることを目指します。

主要諸元

国際標識番号 2010-020D
打ち上げ日時 2010(平成22)年5月21日 6:58
打ち上げロケット H-IIAロケット17号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 太陽電池パドルを有する箱形
質量 約500kg(打ち上げ時)
軌道高度 近金点1,000-10,000km 遠金点370,000km
軌道種類 金星周回軌道
軌道周期 10.8日

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金星探査機「あかつき」の最新情報をお届けします。
「あかつき」チーム@Akatsuki_JAXA

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