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人工衛星・探査機による貢献 月周回衛星「かぐや」(SELENE)

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2016年9月26日 更新

「かぐや」搭載ハイビジョンカメラ(HDTV)のデータ公開

「かぐや」搭載ハイビジョンカメラ(HDTV)のデータ公開

月周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載されたハイビジョンカメラ(HDTV)の全データを公開しました。「かぐや」HDTVはJAXAとNHKが共同して開発し、月を周回する様子をハイビジョン映像としてとらえたものです。600本以上の映像データが持つ高い科学的価値を考慮し、このたびすべての映像を静止画として分解した“生の画像”を公開します。
(画像:南極上空の「地球の入り」。世界各国が、月の南極を将来の着陸探査候補地として検討を進めています。(C)NHK/JAXA)

月周回衛星「かぐや」(SELENE)とは

月探査の未来を拓く月周回衛星「かぐや」

2007年9月14日、日本初の大型月探査機がH-IIAロケットによって打ち上げられました。この計画は「SELENE(セレーネ:SELenological and ENgineering Explorer)」と呼ばれ、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として、各国からも注目されています。
主な目的としては、月の起源と進化を解明するためと、将来の月の利用のためのさまざまな観測です。これまでの探査計画でも月に関する多くの知識を得てきましたが、月の起源と進化に関しては、依然として深い謎のままです。
「かぐや」は月表面の元素組成、鉱物組成、地形、表面付近の地下構造、磁気異常、重力場の観測を全域にわたって行いました。これらの観測によって、総合的に月の起源・進化の解明に迫ると期待されています。同時に周回衛星に搭載された観測機器で、プラズマ、電磁場、高エネルギー粒子など月周辺の環境計測を行います。これら計測データは、科学的に高い価値を持つと同時に、将来月の利用の可能性を調査するためにも重要な情報となります。

「かぐや」の構成と具体的なミッション内容

「かぐや」は主衛星(月周回衛星)と、2機の副衛星「おきな」(リレー衛星)・「おうな」(VRAD(ブイラド)衛星)から構成されています。主衛星は高度100kmの極周回円軌道に投入されました。「おきな」はその途中の遠月点高度2400kmの楕円軌道に乗り、月の裏側の重力場計測のため地上局と主衛星との間の通信を中継しました。「おうな」は遠月点高度800kmの楕円軌道に投入され、電波を送信することで月の周りの重力場を測る役割を担いました。
2009年6月11日、運用を終えた「かぐや」を、東経80.4度、南緯65.5度へ制御落下させました。

主要諸元

国際標識番号 2007-039A(主衛星)
打ち上げ日時 2007(平成19)年9月14日 10:31
打ち上げロケット H-IIAロケット13号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
主衛星 形状 上部モジュール:2.1m×2.1m×2.8m
下部モジュール:2.1m×2.1m×1.4m
アダプラトラス:φ2.2m八角柱×0.6m(暫定)
質量 約2,900kg(打ち上げ時)
軌道 月周回円軌道
軌道高度 約100km
軌道傾斜角 90度
姿勢制御方式 三軸姿勢制御方式
おきな
(リレー衛星)
形状 八角柱状形状(1m×1m×0.65m)
質量 約50kg
軌道 月周回楕円軌道
軌道高度 約100km×2400km
軌道傾斜角 90度
姿勢制御方式 スピン安定
おうな
(VRAD衛星)
形状 八角柱状形状(1m×1m×0.65m)
質量 約50kg
軌道 月周回楕円軌道
軌道高度 約100km×800km
軌道傾斜角 90度
姿勢制御方式 スピン安定

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