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人工衛星・探査機による貢献 惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)

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2013年11月26日 更新

「ひさき」、初観測データの取得及び定常観測運用開始

「ひさき」、初観測データの取得及び定常観測運用開始

平成25年9月14日にイプシロンロケット試験機により打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)に搭載された極端紫外線分光装置(EUV)による木星及び金星の分光観測を11月19日に行いました。その結果、極端紫外線分光装置(EUV)が正常に機能し、科学観測に供することができることを確認しました。
また、これに先立ち、視野ガイドカメラ(FOV)の機能確認を行い、対象天体を高精度に追尾する機能の正常動作を確認しています。
これにより、「ひさき」は初期の軌道上機能確認を終了し、定常観測運用を開始する予定です。
今後「ひさき」は世界で初めて極端紫外線で惑星を長期間にわたり観測し、惑星の環境に関する新たな知見を得ることにより、人類の知の増大に貢献することが期待されます。

惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)とは

世界初! 惑星を観測する宇宙望遠鏡

惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)は地球を回る人工衛星軌道から金星や火星、木星などを遠隔観測する世界で最初の惑星観測用の
宇宙望遠鏡です。

金星と地球は双子惑星と呼ばれることがありますが、これに火星を加えた太陽系に存在する3つの地球型惑星は、太陽系初期に非常に近い環境を持っていたことが最近判ってきています。
しかし太陽系が誕生した後10億年以内の期間に、兄弟ともいえる3惑星は現在の状態に近い姿にそれぞれ成長・変貌しました。
金星では水が宇宙空間に逃げ出した結果、二酸化炭素を中心としたとても乾いた大気になり、その強い温室化効果により地表面の温度が400℃にも達する灼熱の世界となっています。
一方火星は温室化効果を生み出す大気中の炭素成分の多くが宇宙空間に逃げ出してしまい、現在では寒冷な世界になっています。

惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)では、これら地球型惑星の大気が宇宙空間に逃げ出すメカニズムを調べます。
特に太陽系誕生直後には、太陽が現在よりも激しく活動していたため、非常に強い太陽風が惑星に到達していて、多量の大気が逃げ出していたと考えられています。
強い太陽風が惑星の大気にどのように作用するかを調べることで、初期の太陽系で何が起こっていたかを知ることを目指しています。

さらに 惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)は極端紫外線の観測能力を活かして、木星の衛星イオから流出する硫黄イオンを中心としたプラズマ領域の観測を行い、木星のプラズマ環境のエネルギーがどのように供給されているかを調べます。

惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)主要諸元

国際標識番号 2013-049A
名称(打上げ前) 惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)
開発の目的と役割 EUV(極端紫外線)分光器によるイオトーラスの観測、
惑星外圏大気と太陽風の相互作用の観測を行う
打ち上げ 日時 2013(平成25)年9月14日 14:00
場所 内之浦宇宙空間観測所
打上げロケット イプシロンロケット
構造 質量 348kg
軌道 高度 近地点950km 遠地点1150km
傾斜角 31度
種類 楕円軌道
周期 約106分
主要ミッション機器(予定) EUV(極端紫外線)分光器

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