・宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機について
・衛星利用について
・宇宙科学関連等について
・金星探査機(PLANET-C)「あかつき」搭載するメッセージ募集について
・タウンミーティング、シンポジウム、ワークショップ等
・今後の予定
宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機は、11月2日に一連の作業が成功裏に終わりました。本ミッションは世界的にも非常に注目されました。HTV はあと6機を、毎年1機ずつ打ち上げていきます。
超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)については、海洋研究開発機構と「きずな」を使用した洋上での船舶利用共同実験を実施しました。また、技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)を利用して、防災科学技術研究所と共同で、新潟県長岡市での災害訓練に参加しました。さらに、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)は、観測データの一般提供を開始しました。全地球で5万6千地点のうち半分(昼間観測分)の2万8千地点では各点あたり1万8千5百チャンネル、残り半分(夜間観測分)の2万8千地点では各点あたり5千5百チャンネルのスペクトルデータというかなり膨大な観測データ量になります。これを3日で更新します。
金星探査機(PLANET-C)を「あかつき」と命名しました。来年、H-IIAロケットで打ち上げられます。この「あかつき」に搭載されるメッセージを募集しています。
タウンミーティングは、大分県、奈良県や山口県で行いました。
若田宇宙飛行士のミッション報告会を渋谷で実施しました。沢山の方々にご参加いただき、盛況のうちに終わりました。
技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)の成果・利用シンポジウムを10/20に開催し、今後の利用についての議論を行いました。
国際関係では、韓国で国際宇宙会議(IAC)が開かれ、60回目にあたる記念すべき国際会議でした。韓国は大変熱心で、イ・ミョンバク大統領が開会の演説をされました。大統領が参加されるというのはかつて例のないことと思われますので、韓国の意気込みを感じました。また、演説後は各展示ブースをご覧になられて、JAXAの展示ブースも見ていただきました。
この機会に韓国航空宇宙研究院(KARI)を訪問しました。施設も見せていただきましたが、環境試験設備等もかなり整備されていました。地球観測衛星のKOMPSAT3、KOMPSAT5の試験段階に入っている状況で、衛星開発にも力をいれていました。KARIはロシアと協力してロケット開発も進めていますが、残念ながら1号機はフェアリングが開かなかったと聞いています。韓国は宇宙開発に積極的に取り組んでいるという印象でした。
・11月15日-24日:超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による東京都小笠原村との初のブロードバンド・インターネット実利用に向けた実証実験@東京都小笠原村
・11月17日:NASAチャールズ・ボールデン長官を交えた討論会について@東京大学武田ホール
・11月23日:国際宇宙ステーション利用の成果 国際シンポジウム2009@東京国際フォーラム
・11月24日:第43回JAXAタウンミーティングin福岡@中央市民センターホール
・12月3日:第44回JAXAタウンミーティングin宇都宮@宇都宮市文化会館
・12月3日-6日:宙博(そらはく)2009@東京国際フォーラム