理事長挨拶・定例会見

平成22年1月
理事長定例記者会見 立川理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします。
日時: 2010年1月14日(木) 11:00〜11:30
場所: 東京事務所プレゼンテーションルーム
司会: 広報部長 舘 和夫

トピックス

・国際宇宙ステーション(ISS)関連について
・平成22年度予算案について
・衛星利用について
・新成長戦略(基本方針)発表会での展示について
・タウンミーティング等
・今後の予定

国際宇宙ステーション(ISS)関連について

昨年の12月21日に野口宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)が無事打ち上げられ、23日にISSとドッキングして、野口宇宙飛行士のISS長期滞在が始まりました。私もバイコヌール宇宙基地に初めて行き、そこでロシア連邦宇宙局長官との会談を行いました。この会談では、ISSの利用についてロシア国民の関心も高まっており、如何にISSでの成果を伝えていくかが今後の課題であるなどの話をしました。今後、ソユーズ宇宙船で日本人宇宙飛行士を打ち上げる関係上、ロシアとはより緊密な協力を進めていきたいと思っています。
長期滞在開始に伴い、野口宇宙飛行士と鳩山内閣総理大臣、川端文部科学大臣との間で交信(VIPコール)を1月7日の夜に行いました。この交信には、野口宇宙飛行士の母校である神奈川県茅ヶ崎市立浜須賀小学校の生徒さん8名も参加してくれました。今回は古川宇宙飛行士が司会進行を行いました。鳩山総理からもいろいろとご質問、ご感想をいただきまして、和気あいあいといった雰囲気のうちに終わりました。
1月8日、9日に、日本実験棟「きぼう」で実施した文化/人文社会科学利用パイロットミッション「散華の瞬間(さんげのとき)」の「飛天の舞」が公開されました。昨年、若田宇宙飛行士が「きぼう」の中で「飛天の舞」の一部を実施しました。ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、このような芸術利用も面白いと思います。


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平成22年度予算案について

平成22年度の予算(政府原案)が12月末に決まりました。JAXAの予算は約1,800億円となり、これは前年度比マイナス6.5%となりました。これまで5年間上昇していましたが、残念ながら次年度はマイナスということになりました。少なくなった予算でも、その範囲内で着実にプロジェクトを進めて行きたいと思っています。


衛星利用について

超高速インターネット衛星「きずな」を経由する、クリスマスメール配信を実施しました。今年は79,280件の応募があり、無事クリスマスイブに配信ができました。昨年とほぼ同じ応募件数です。


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新成長戦略(基本方針)発表会での展示について

昨年12月30日には新政権の新成長戦略発表会があり、平行して最新技術の展示会が首相官邸で行われました。JAXAからはH-IIBロケットと宇宙ステーション補給機HTVの模型を展示し、鳩山内閣総理大臣をはじめ皆様に見ていただきました。


タウンミーティング等

1月7日、8日に第10回宇宙科学シンポジウムを相模原キャンパスで実施しました。また、9日に第46回タウンミーティングを仙台市天文台で実施しました。


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今後の予定について

・第26回宇宙利用シンポジウム(1月25日〜26日@JAXA相模原キャンパス)
・第16回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-16)(1月26〜29日@タイ バンコク)
・超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)国際シンポジウム(2月4日@科学技術館)
・「国際宇宙ステーション「きぼう」が拓く有人宇宙活動」シンポジウム(2月14日@東京国際交流館)