理事長挨拶・定例会見

平成22年5月
理事長定例記者会見 立川理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします。
日時: 2010年5月13日(木) 11:00〜11:25
場所: 東京事務所プレゼンテーションルーム
司会: 広報部長 舘 和夫

トピックス

・国際宇宙ステーション(ISS)関連について
・衛星による緊急災害観測について
・事業仕分けについて
・小惑星探査機「はやぶさ」の帰還状況について
・国際シンポジウムについて
・施設公開について
・今後の予定について

国際宇宙ステーション(ISS)関連について

皆様のご支援を得まして山崎宇宙飛行士が4月20日に無事地球に帰還しました。来週日本に一時帰国し、ミッションの報告を行う予定です。
また、野口宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在が約140日を経過しました。最近1ヶ月の主な作業は、宇宙放射線のヒトの神経細胞への影響を調べる実験、筋萎縮メカニズム解明実験、タンパク質結晶生成実験、マランゴニ対流実験の続き、ロボットアーム操作卓の移設、新しいクルー個室をノード3に設置、メンテナンス業務、それから教育交信イベントを2回程度行い、順調に作業を進めているところです。


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衛星による緊急災害観測について

アイスランドの火山噴火(4月14日発生)と中国青海省地震(4月14日発生)では、緊急災害監視として、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」、陸域観測技術衛星「だいち」が観測したデータを英国、中国にそれぞれ提供しました。


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事業仕分けについて

4月26日に行われた事業仕分けでは、航空科学技術事業、宇宙航空技術基盤の強化、JAXA i の3案件が対象として取り上げられました。航空技術、宇宙基盤技術については現状維持、ただし、ガバナンスの強化をしっかり行うこと、という判定でした。それから、JAXA i については廃止ということです。政府の正式決定が出た段階で我々としては、それぞれに対応していきたいと思います。


小惑星探査機「はやぶさ」の帰還状況について

6月13日に予定している「はやぶさ」の地球帰還に向けて現在準備を進めていますが、5月1日から4日にかけて第1回軌道変換を行いました。
今後は2回目、3回目、4回目と軌道変換行っていき、着陸ということになります。


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国際シンポジウムについて

気候変動について世界の関心が高まる中、「地球観測衛星による気候変動監視への期待」シンポジウムを4月15日に東京で開催しました。世界各国から255名の参加を得ることができました。気候変動について世界の関心が高まっている状況です。


施設公開について

4月17日、18日で筑波宇宙センターと調布航空宇宙センターにて施設公開を行いました。筑波宇宙センターでは雪の影響もあり、昨年と比べ減少しましたが10,492人の来場者がありました。調布航空宇宙センターでは、天気が良かった事もあり、例年より多い10,757人という事になりました。両方の事業所とも、1万人以上の皆様にお越しいただきました。


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今後の予定について

・H-IIAロケット17号機による「あかつき」と小型副衛星5基の打ち上げ(5月18日 6時44分14秒予定)
 ※H-IIAロケット17号機は、悪天候による延期のため5月21日6時58分22秒に打ち上げられました。
・第一次気球実験(5月8日〜6月15日@大樹航空宇宙実験場)
・野口宇宙飛行士の帰還(6月2日予定)
・地球観測センター 一般公開(5月15日)
・沖縄宇宙通信所 一般公開(5月23日)
・勝浦宇宙通信所 一般公開(5月29日)