・国際宇宙ステーション(ISS)関係
・その他
・シンポジウム・タウンミーティング等の開催結果について
・今後の予定
(1)古川宇宙飛行士の長期滞在について
ISSに長期滞在中の古川宇宙飛行士は、科学実験として「ナノ材料実験(6月5日)」、「重力と植物成長ホルモンに関する実験(6月25日、7月6日)」、「タンパク質結晶生成実験(※サンプルの設置、6月24日)」などの作業を行いました。他にも、ISSのシステム運用、機器の修理、シャトルの受け入れなど、様々な作業を確実に遂行しています。
6月23日には、衛星回線を使って長野県立こども病院(安曇野市)と交信を行い、子供達へ励ましのメッセージを送りました。
(2)スペースシャトルのラストフライトについて
7月9日(日本時間0時29分)、STS-135ミッションとしてスペースシャトル「アトランティス号」のラストフライトが行われました。私も現地へ参りましたが、関係者やプレスなどに加え世界中から多くの見物客が訪れ、発射場であるケネディ宇宙センターの周囲では大渋滞が発生するほどでした。その数は実に100万人規模とも推定され、大変盛況なイベントとなりました。当日は悪天候による打ち上げ延期が心配されましたが、発射時間帯には天候が回復し、最後のスペースシャトルは無事打ち上げられました。
(3)「きぼう」日本実験棟船内実験室第2期利用テーマの追加募集
「きほう」日本実棟船内実験室の第2期利用期間(後半)における、科学実験テーマの追加募集を行います。なおスペースシャトルの退役に伴い、「サンプルの回収が不要であるもの」が対象となります。
●募集期間:8月1日〜8月31日、最終選定 2012年3月、最大5件
●実験の実施時期:2012年度後半〜2013年度頃まで
(1)ロケットエンジン全体の高精度流体解析の成功について
次期ロケットエンジンの開発に向けて、世界で初めてロケットエンジン全体の高精度流体解析に成功しました。
(2)第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)の愛称募集について
第一期水循環変動観測衛星「GCOM-W1」の愛称募集を開始しました。募集期間は7月1日から8月31日までとなっていますので、関心を持ってご注目ください。(選考結果:9月下旬発表)
(3)小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル展示について
「はやぶさ」のカプセル展示は、6月中に岩手県盛岡市、青森県八戸市、秋田県能代市の3箇所で開催されました。来場者数は60万人に近づき、引き続き多くの方にご覧いただいています。(7月14日現在、591,814人)
(1)6月18日に、山形市中央公民館(山形県山形市)で第62回タウンミーティングを開催し、67名の方にご参加いただきました。
(2)7月7日に、有楽町朝日ホール(東京都千代田区)でJAXAシンポジウム in 東京を開催し、672名の方にご参加いただきました。