1.H-IIAロケット21号機による「しずく・アリアン3号」の打上げ成功
2.国際宇宙ステーション(ISS)関係
3.宇宙科学関係
4.その他
5.今後の予定
平成24年5月18日午前1時39分(日本時間)、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)及び韓国多目的実用衛星3号機(KOMPSAT-3)などを搭載したH-IIAロケット21号機を、種子島宇宙センターより打ち上げました。ロケットは順調に飛行し、一緒に搭載したJAXAの小型実証衛星4型「SDS-4」と九州工業大学の「鳳龍弐号」を含む全ての衛星を予定の軌道に投入し、打上げは無事成功しました。
(1)第31次/第32次長期滞在クルーを乗せたロシアソユーズ宇宙船(30S)が、5月15日(日本時間)にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)より打ち上げられ、同月17日(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功しました。
(2)米国のSpaceX社は、5月22日(日本時間)、ドラゴン補給船試験2号機を搭載したファルコン9 ロケット3号機を、ケープカナベラル空軍基地(アメリカ)より打ち上げました。ドラゴン補給船は同月25日(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功し、同月31日に国際宇宙ステーションから離脱して大気圏に再突入しました。地球に帰還したドラゴン補給船のカプセル(与圧部)は、予定した太平洋に着水し回収されました。
(3)こうのとり3号機(HTV3)は、7月21日の打上げ予定日に向けて順調に準備作業が進んでいます。6月1日には、種子島宇宙センターにてプレス向けに機体公開を行いました。
(1)小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子(サンプル)について、6月13日に第1回国際研究公募の採択が決まりました。世界7カ国から31件(研究提案者の延べ数は193名)の研究提案を受けて国際AO委員会で審議した結果、そのうちの17件を選定しました。
(2) 平成24年度第1次大気球打上げ実験を、6月3日と9日(※)の2回、大樹航空宇宙実験場(北北海道大樹町)にて実施しました。気球は概ね順調に飛行し、当初計画どおり予定したデー タを取得しました。
(1)6月6日、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS: Committee on the Peaceful Uses of Outer Space)本委員会(第55会期)がウィーン(オーストリア)で開催され、JAXAの堀川技術参与が日本人として初めて議長に就任しました。
(2)インターネット等からのJAXAへの寄附金額が6月14日9時30分時点で22,785,000円となっています。依然として小惑星探査機「はやぶさ2」への寄附金を多く賜り、国民の皆様の宇宙に対する関心の高さ、寄附金へのご賛同について大変ありがたく思います。