1.国際宇宙ステーション(ISS)関係
2.人工衛星関係
3.観測ロケット実験
4.航空関係
5.協力協定
6.その他
7.シンポジウム及びタウンミーティングなど
8.今後の予定
○星出宇宙飛行士
(1)7月15日11時40分(日本時間)、星出宇宙飛行士(第32/33次長期滞在クルー)搭乗のソユーズ宇宙船(31S/TMA-05M)が、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)より無事打上げられました。ソユーズ宇宙船は、7月17日13時51分(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)と結合し、約4カ月にわたる星出宇宙飛行士の長期滞在が始まりました。星出宇宙飛行士はISSに到着してすぐに「きぼう」日本実験棟の低温冷却水循環ポンプの修理(※)を行うなど、精力的に活動しています。8月30日から31日にかけてと、9月5日から6日(ともに日本時間)にかけては、2回にわたる船外活動(EVA18、EVA19)を行い、ISSの電力切替装置(MBSU)の交換などの作業にあたりました。
※2012年3月に故障し運用を停止。スペア品の交換と交換後のポンプの機能確認を実施し、8月3日に通常の運用形態へ復帰。
(2)9月12日(日本時間)にISSと総理官邸を結んで星出飛行士による交信イベントを行い、野田内閣総理大臣 、平野文部科学大臣、古川宇宙開発担当大臣にご参加いただきました。また、星出宇宙飛行士の母校である茗溪学園中学・高等学校(茨城県)の生徒と、同じく母校の二子玉川小学校(東京都)の児童たちも一緒に参加し、星出宇宙飛行士と約20分間交信しました 。
○「こうのとり」3号機(HTV3)
(1)7月21日11時06分18秒、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)を搭載したH-IIBロケット3号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打上げました。「こうのとり」3号機は、7月27日21時23分(日本時間)頃にISSのロボットアームにより把持され、7月28日の2時31分(日本時間)にISSとの結合を完了しました。
(2)「こうのとり」3号機は、 9月13日(日本時間)にISSから分離され、その後大気圏への再突入に向けて飛行を続けます。大気圏への再突入時刻は9月14日の14時24分頃(日本時間)を予定しています。
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○「しずく」(GCOM-W1) 5月18日に打上げた第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)は、8月10日に定常観測運用へと移行しました。いよいよ、各国の地球観測衛星5機編成によるA-Train軌道での運用※が始まります。A-Trainでは、5機の衛星がそれぞれ搭載する各種センサーを相互に活用し、より高い精度で観測を行います。世界の地球観測衛星が協力することで、新しい発見が期待されます。
※A-Train(A-Train:The Afternoon Constellation):アメリカ、フランス、日本の地球観測衛星(5機)がコンステレーション(衛星群)を組み、協力して地球全体を観測するシステム。今後さらにNASAの衛星であるOCO-2が参加予定。
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○観測ロケット「S-310-41」号機
今年度の第1次観測ロケット実験として、8月7日16時30分に観測ロケット「S-310-41号機」を打上げました。内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打上げられた「S-310-41号機」は順調に飛翔し、搭載機器の小型インフレータブルカプセルを予定通り分離しました。カプセルは最高高度150kmに到達したあと内之浦南東の海上に着水し、この間約20分間にわたり「温度・圧力・加速度・姿勢・画像等のデータ」を正常に取得しました。
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○実験用航空機「飛翔」
実験用航空機「飛翔」は、名古屋空港飛行研究拠点(豊山町)での本格的な飛行実証実験を7月22日より開始しました。今年度は、航空機開発のための飛行試験で使用する計測機器に係る機能及び信頼性の確認など、7項目の実験を予定しています。
○「航空科学技術ロードマップ」
文部科学省「第39回航空科学技術委員会(8月21日開催)」において、航空科学技術分野におけるロードマップ(案)の報告を行いました。我が国の航空部門が10年後にあるべき姿や強化すべき技術、あるべき姿を実現するために我が国が強化すべき技術とその優先度について、委員会で了承されました。
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○名古屋市科学館との協力協定
7月18日に宇宙航空分野における科学教育に関する協力協定を、名古屋市科学館と締結しました。それぞれが有する普及啓発手段や研究成果などを基盤とする包括的な連携協力を、効果的に実施することを目的としています。
○訪問・視察
9月12日、平野文部科学大臣が相模原キャンパス(神奈川県相模原市)をご視察されました。火星探査ローバやイオンエンジンの研究設備、展示施設などをご覧いただきました。
○寄附金
8月末時点: 4,841件 25,838,000円 (「はやぶさ2」1,610件、13,662,000円)
(参考)
4月末 3,705件、18,537,000円 申し込み(「はやぶさ2」1,231件、9,583,000円 )
5月末 4,250件、21,721,000円 申し込み(「はやぶさ2」1,396件、10,958,000円 )
6月末 4,525件、23,440,000円 申し込み(「はやぶさ2」1,506件、12,023,000円)
募金箱 回収実績 7,8月分 703,808円 (4月分からの累計 1,460,019円)
国民の皆さまからのご理解とご支援を得るため、各地でシンポジウムや施設公開等を開催しました。