JAXAプロジェクトマネージャーが語る「私たちのミッション2006」
国際宇宙ステーション・有人宇宙開発

「きぼう」日本実験棟 運用プロジェクト
長谷川 義幸
人類進歩の道の選択肢として、宇宙が選ばれるようになって半世紀。日本が有人宇宙活動を意識し始めて10年余り。JAXA長期ビジョン「2025年頃迄に独自の有人宇宙活動への準備を進める」ために、その前半期の目的として、「国際宇宙ステーション(ISS)計画参加を最大限に活かして有人宇宙技術等の重要技術の獲得および宇宙実証を図り、次の国際的な有人計画に備える」ことをおいた。

「きぼう」日本実験棟(JEM)運用プロジェクトはこれを実践するため、平成18年4月を期して改組発足し、運用準備にいっそう集中する。約2年先の打ち上げに向けて周到な準備と運用利用体制構築を進め、安全で確実な運用を限られたリソースで実施することは決して容易ではない。日本実験棟「きぼう」を各国の運用センターと連携して筑波から継続運用し、有人宇宙技術・知見を獲得するとともに、世界に誇れる宇宙環境利用の場を科学的利用などに供するのが我がプロジェクトのミッションである。

ISS運用を安定化させ、有人宇宙開発・管理・運用技術を次期有人計画に移転してミッションを完了したい。
日本人同士が「ステーション、こちら筑波」とのやり取りをする、国際宇宙ステーションの日本ショウタイムはもう近い。

※写真は運用シミュレーション訓練の様子(筑波宇宙センター宇宙ステーション運用管制室)

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