宇宙航空研究開発機構
環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II)が平成15年10月25日7時28分頃(日本時間、以下同じ)に、宇宙航空研究開発機構(以下機構という)地球観測センター(埼玉県鳩山町)で地球観測データが受信されませんでした。また、8時49分頃、衛星の運用状態を確認したところ、衛星に何らかの異常が発生し、衛星の運用状態が軽負荷モード(観測機器等を全てオフにして衛星の電力消費を最小限にするモード)へ移行していることが確認されました。その後8時55分頃、通信状態が乱れ、テレメトリが確認できなくなりました。
その後、機構の勝浦宇宙通信所においても、2回(9時23分頃、11時5分頃)にわたってテレメトリデータが取得されませんでした。
現在、これまで得られているテレメトリデータの解析を進めておりますが、太陽電池パドルの発生電力についてデータを調べた結果、発生電力が6kWから1kWに低下していることが確認されました。
この状況を踏まえ、衛星からのテレメトリデータの解析を継続するとともに、国内外の機構の局において衛星状態を把握し、正常な状態に戻すべく全力を尽くす考えです。
機構においては、本日、原因の究明及び今後の対応を検討するため、理事長を本部長とする「みどりII運用異常対策本部」を設置しました。
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宇宙航空研究開発機構 広報部
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