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データ中継技術衛星(DRTS)「こだま」の定常運用復帰について

平成15年11月12日

宇宙航空研究開発機構

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。


1. 経緯

  1. データ中継技術衛星(DRTS)「こだま」については、平成15年10月29日、太陽フレアにより地球センサ信号に異常が頻発したことにより、同日3時42分頃(日本時間、以下同じ)、電力的に安全な太陽捕捉モードに移行した。
  2. 衛星の動作状態を確認するとともに、太陽フレアの沈静化を待って、三軸姿勢の確立を行い、定常運用に復帰させるべく準備を進めてきた。

2. 現状

  1. 太陽フレアが沈静化に向かっていることを、内外の専門家の意見を踏まえて確認し、平成15年11月7日19時00分より太陽捕捉モードから地球捕捉モードへの移行を開始し、同日21時19分に三軸姿勢を確立した。
    なお、太陽フレアに起因する信号異常頻発による、故障検知機能への 影響を緩和するため、地球センサの検知レベルを当面の間低減させる。
  2. 現在のところ、衛星の姿勢及び衛星バス機器の動作状態は正常である。

3. 今後の予定

 衛星の軌道制御を行った後、平成15年11月20日から約1週間をかけて衛星ミッション機器(衛星間通信機器)の動作確認を行い、定常運用に復帰する予定。



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