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「統合地球観測戦略(IGOS)に係る世界会議」の開催について

平成16年1月21日

宇宙航空研究開発機構

統合地球観測戦略(IGOS)パートナーシップは、1998年6月に設立、国際機関や国連機関14機関によって構成され、宇宙からの観測計画と地上の観測計画を統合し、効率的な全球観測を実現するために活動しています。

昨年、G8サミット(6月、仏エビアン)及び地球観測サミット(7月、米ワシントンD.C.)にて、全球観測に関する国際協力の強化が合意されたことにより、世界的に全球観測に取り組む機運が高まっています。地球観測サミットでは、「地球観測に関する政府間作業部会」が設置され、将来の地球観測システムの構築のための10年間の実施計画の策定を目指し本年4月の東京での第2回地球観測サミットでの実施計画の枠組みの合意及び本年末の欧州での第3回地球観測サミットでの実施計画の合意に向けて検討が進められています。

上記の様な政府間での検討を踏まえ、IGOSパートナーシップ組織、世界の地球観測実施機関(宇宙、海洋観測機関)、関係省庁、関係機関の研究者及び利用者が一堂に会し、統合地球観測戦略(IGOS)としての今後10年間の実施計画について検討するための世界会議を下記のとおり開催いたします。


1.日程 平成16年2月4日(水)〜6日(金)
2.開催場所 東京国際交流館「プラザ平成」
東京都江東区青海2丁目79(ゆりかもめ「船の科学館」駅徒歩3分)
3.主催者等 主催−独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
後援−文部科学省(申請中)
協力−地球観測衛星委員会(CEOS)、統合地球観測戦略(IGOS)パートナーシップ、
海洋科学技術センター
(文部科学省科学技術振興調整費「我が国の国際的リーダシップの確保」プログラムの実施課題)
4.プログラム 下記参照
5.参加費 無料
6.使用言語 英語
7.シンポジウムに
関する問い合わせ・
参加申し込み先
【事務局】財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)
利用推進部 亀井雅敏、三澤和子
Tel: 03-6221-9090 FAX:03-6221-9180
E-mail : IGOS@restec.or.jp
Website : http://www.prime-intl.co.jp/IGOS/program.html

* なお、本会議に先立ち、全球降水観測(GPM)計画アジアワークショップ、およびアジアの水循環に関する衛星データ利用ワークショップを同会場にて開催いたします。



「IGOSに係る世界会議」プログラム

月 日時 間プログラム
2月4日(水)
午後全体会議


13:30-13:40
13:40-14:00
14:00-14:20


14:20-14:40
14:40-16:20
16:20-17:00
17:00-17:20
全体会議
「全球観測に関する国際及び国内の検討状況について」
  1. 挨拶
  2. 基調講演
  3. 国際及び国内の地球観測戦略の検討状況
    −地球観測サミット報告
  4. 宇宙機関の対応(CEOS)
  5. 全球観測システム報告(GOS,GOOS,GTOS,GCOS)
  6. 国際研究計画報告(WCRP、IGBP)
  7. アジア水循環ワークショップ報告
2月5日(木)
午前・午後分科会(その1)

9:30-17:30
分科会(その1)
IGOSテーマ分科会
IGOSテーマの現状とその実施についての勧告」
○海洋テーマ
○炭素循環テーマ
○水循環テーマ
○大気化学テーマ
○陸域災害テーマ
各テーマのアジェンダ案
  1. 各テーマ戦略計画(テーマレポート)報告
  2. 関係機関の活動報告
  3. 各テーマの10年実施計画の検討、勧告まとめ
2月6日(金)
午前分科会(その2)

9:30-12:00
分科会(その2)
○沿岸テーマ
横断的テーマ分科会
○データ統合
○能力開発
各テーマのアジェンダ案
  1. 関係機関の活動報告
  2. 10年実施計画案への勧告
2月6日(金)
午後全体会議

13:30-14:30
14:30-14:50

15:10-16:40

17:00-17:30
17:30-17:35
全体会議 「IGOSの実施についての勧告」
  1. 分科会報告(IGOS各テーマ)
  2. 分科会報告(横断的テーマ)
○パネルディスカッションいかにして統合地球観測を実現するか

議論のまとめ及び勧告とりまとめ
閉会



統合地球観測戦略(IGOS)パートナーシップ

統合地球観測戦略(IGOS)パートナーシップは、宇宙からの観測計画と地上観測計画を統合し、効率的な全球観測計画の実現を目指し、1998年設立されました。現在、14の国際機関及び国連機関によって構成され(表1参照)、分野(テーマ)毎に、ユーザ要求と既存及び将来の観測計画の過不足分析を行い、それを改善するための戦略計画を策定する、テーマ方式を採用し、全球観測計画を策定しています。現在、IGOSパートナーシップでは、海洋、全球炭素、全球水循環、地質/地球物理災害、大気化学、沿岸の6つのテーマと、さんご礁サブテーマに取り組んでいます。


表1:IGOSパートナーシップ参加機関
地球観測衛星委員会(CEOS)
国連食料農業機関(FAO)
全球気候観測システム(GCOS)
全球海洋観測システム(GOOS)
全球観測システム(GOS/GAW)
全球陸上観測システム(GTOS)
国際科学会議(ICSU)
地球圏・生物圏国際共同研究計画(IGBP)
地球変動研究のための資金供与機関国際グループ(IGFA)
政府間海洋学委員会-国連教育科学文化機関(IOC−UNESCO)
国連環境計画(UNEP)
国連教育科学文化機関(UNESCO)
世界気候研究計画(WCRP)
世界気象機関(WMO)

*IGOSパートナーシップの各テーマの諸活動に関する最新情報を以下のIGOSパートナーシップのウェブサイトで入手できます。
  http://www.igospartners.org


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910