宇宙航空研究開発機構
本日開催された宇宙開発委員会調査部会において、下記のとおり報告をいたしました。
(1) | 故障した右側の固体ロケットブースタ(SRB-A)について、昨年12月31日(水)から1月21日(水)まで、海洋科学技術センターの協力を得て、第一次探索作業を実施した(途中、ビーコン探査用音波受信機の修理及び作業員の交代のため那覇港に寄港)。 |
(2) | 1月16日(金)までに実施した音波受信機を用いた探査により、音響ビーコン音源の範囲の絞込みを実施。その後、ディープ・トウカメラによる探索により、SRB-Aの部品らしき物体を多数(22個)発見(物体の発見位置は図1)。 |
(3) | 以上により、右側SRB-Aの主要部分と思われる物体の水没地点は、ほぼ百m四方の範囲に絞込まれたと考えられる。 |
(1) | 更なる範囲の絞込みには、海面から約6,000m下の探索機器(ディープ・トウ)の水中位置を正確に測定する必要があるが、現行の測位システムの精度上、これ以上の絞り込みは困難であると考えられるため、今後は、海中を自力で航行できる水中ロボットを搭載した探索・回収船に切り替え、探索を継続することとした。 |
(2) | 探索船で使用しているビーコン探索用受信機を水中ロボットに搭載するため、左側のSRB-A探索を1月26日(月)から1月27日(火)早朝にかけて実施した後、横須賀港に向け回航することとした。なお、左側については音響発信機らしき音波を受信したものの、位置の特定には至らなかった。 |
(3) | 探索・回収船は所要の艤装作業の後、2月1日(日)頃に横須賀港を出航し、右側のSRB-A固体ロケットブースタの探索を再開する予定。 |
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