宇宙航空研究開発機構
このたび宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、X線天文学の最前線を紹介する講演イベント『「ブラックホールの謎に挑む」〜ノーベル物理学賞受賞者リカルド・ジャッコーニ博士を迎えて〜』を平成16年2月27日(金)に開催いたします。
ジャッコーニ博士(*)は、1962年当時誰も予想しなかった、X線で輝く星を最初に見つけ、その後の天文学を拓いてこられました。中性子星やブラックホールの存在 などを明らかにしてきたX線望遠鏡は、衛星に取り付けられた科学の目として光学望遠鏡では捉えることのできないさまざまな宇宙の姿を映し出し、次々と宇宙の謎を解き明かしています。
この分野では、日本も1960年代からX線観測を始め、これまで4機のX線天文衛星を打ち上げ、世界のX線天文学をリードしてきました。2005 年にはX線天文衛星「ASTRO-EII」の打上げが予定され、更なる日本の貢献が期待されています。
本イベントでは、X線天文学を切り拓いた功績により2002年にノーベル物理学賞を受賞したジャッコーニ博士の特別講演、さらに日本のX線天文学の研究者も加わりブラックホール、銀河の中心、宇宙の果てなどX線望遠鏡で解き明かされた宇宙の神秘的な姿をわかりやすくご紹介するトークショーや質問コーナーなどのプログラムを用意しています。
1931年 | イタリア生まれ。 |
1956年 | アメリカに移住。 |
1962年 | X線観測用ロケットを打ち上げ、世界ではじめて太陽系の外から発せられた非常に強いX線を発見。以後、X線観測を通じ、ブラックホールや中性子星などの存在を明らかにし、X線天文学という新しい分野を開拓。 |
2002年 | 日本の小柴昌俊東京大学名誉教授と同時にノーベル物理学賞を受賞。 |
1.開催名称 | 「ブラックホールの謎に挑む」 〜ノーベル物理学賞受賞者リカルド・ジャッコーニ博士を迎えて〜 |
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2.開催日時 | 平成16年2月27日(金)18時20分〜20時40分 |
3.開催会場 | 東京国際交流館 プラザ平成 国際交流会議場(東京都江東区青海2-79) 新交通ゆりかもめ 船の科学館駅下車 徒歩5分 |
4.主催・後援 | 主催:宇宙航空研究開発機構(JAXA) 後援:読売新聞社、日本天文学会、日本物理学会(予定) |
5.プログラム | 下記 |
6.募集対象 | 特に制限はありませんが、講演内容は高校生以上を想定しています。 ※日→英、英→日の同時通訳を行います。 ※会場には手話通訳を用意します。必要な方は応募の際に合わせてお知らせください。 ※会場へは車椅子でもご来場いただけます。 |
7.参加費 | 無料 |
8.定員 | 420名 |
9.応募方法 | 必要事項をご記入の上、以下の応募先まではがきまたはメールでお申込みください。
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10.応募締切 | 平成16年2月20日(金) ※はがきは期日必着、メールは17時までの到着分とします。 |
11.応募申し込み・ イベントに関する 問い合わせ先 |
財団法人 日本宇宙フォーラム 広報事業部 〒105-0013 東京都港区浜松町1-29-6 メールアドレス:x-ray@jsforum.or.jp TEL:03-3459-1652 FAX:03-5402-7521 |
18:20 | 開演 主催者挨拶 的川泰宣(JAXA 広報統括) |
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18:25 | 基調講演「新しい“窓”で探る、知識の宝庫=宇宙」 井上一(JAXA 宇宙科学研究本部 教授) |
18:35 | 特別講演「X線観測で解き明かした宇宙の素顔」 リカルド・ジャッコーニ博士 (ノーベル物理学賞受賞、米国大学連合代表) |
19:15 | 「ブラックホール天文学の最前線」 牧島一夫 (東京大学大学院 理学系研究科 教授) |
■休憩(10分間) | |
19:45 | トークショー「ジャッコーニ博士と宇宙を語ろう」
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20:30 | Q&Aコーナー |
20:40 | 閉会 |
宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910