プレスリリース

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「第 5 回ライフサイエンス国際公募」の実施について

平成16年2月18日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーション(ISS)を利用した早期の実験機会獲得を目指し、下記のとおり、国内外の大学・研究機関・企業等の研究者の方々を対象に、ライフサイエンスおよび宇宙医学分野に関する宇宙実験テーマを公募いたします。
 本公募はJAXAがInternational Space Life Science Working Group (ISLSWG) をともに構成する米国宇宙航空局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ウクライナ宇宙機関(NSAU)と協調して実施する国際公募です。


(1) 募集開始 : 平成16年2月18日(水)
(2) 仮申し込み締め切り : 同年3月18日(木)
(3) 募集締め切り : 同年4月23日(金)
(4) 応募書類送付先 : (財)日本宇宙フォーラム ライフサイエンス国際公募事務担当
(5) 募集の概要 : 下記参照

応募要領等の詳細につきましては、(財)日本宇宙フォーラムのHPをご覧ください。
JSFホームページ URL:http://www4.jsforum.or.jp/

※ 問い合わせ先窓口

・宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究本部 宇宙環境利用科学系 
 ライフサイエンス国際公募担当 E-mail: lifeiao-5@jaxa.jp


・(財)日本宇宙フォーラム(JSF)ライフサイエンス国際公募事務担当
 E-mail: life@jsforum.or.jp



別紙

 今回の国際公募で現在の宇宙ステーションですぐに実施が可能な実験を募集し、スペースシャトルの飛行が再開され次第2004年末から2007年にかけて順次実施することを目指しております。このため今回の募集では対象とする生物種や実験内容などに制限があります。以下募集の概要を説明いたします。詳細については上記HPから募集要項をダウンロードしてご参照ください。

第 5 回ライフサイエンス国際公募の概要

(1) 応募資格
・提案する研究内容を適切に実施できる体制、設備を有していること。
・ JAXAと共同して宇宙実験の準備、実施が可能であること。
・ 2004年末〜2007年に打ち上げ可能であること。
(実験準備に長期間を必要とし、この制限を越える提案は原則として受理されません。)
なお、提案者の国籍、所属機関の所在地(国内外)は問いません。


(2) 募集範囲(生命科学実験)
生命科学実験の宇宙実験提案は下記実験生物種に限定いたします。
(ア) Arabidopsis thaliana(シロイヌナズナ)
(イ) Brassica rapa(アブラナ科植物)
(ウ) Caenorhabditis elegans(線虫)
(エ) Saccharomysces cerevisiae(酵母)


なお、それぞれの変異株の使用を提案することは可能です。

(3) 募集範囲(ヒト対象実験)
ヒト対象実験においては、宇宙滞在期間中と宇宙からの帰還後のヒトに生じる問題に対する有効な対処法、あるいは医療技術の開発に焦点を当てた、下記領域に関するテーマに限定いたします。
(ア) 骨量減少
(イ) 心循環器系の変化
(ウ) 食物と栄養
(エ) 行動とパフォーマンス 
(オ) 免疫、感染、血液
(カ) 筋萎縮
(キ) 臨床手法
(ク) 前庭系の適応(感覚運動統合)


(4) 研究費について
研究に必要な経費のうち、原則として提案者は準備段階における地上での研究に係る経費が発生した場合のみ負担することとし、飛行実験の実施において特有の作業にかかる経費はJAXAが負担します。

(5) スケジュール

(ア) 募集開始  :平成16年  2月18日
(イ) 仮申し込み締め切り  :   同年   3月18日
(ウ) 募集締め切り  :   同年   4月23日
(エ) 書類予備審査実施  
(オ) 国際事務局へ書類提出  :   同年  5月5日
(カ) 国際科学・技術評価パネルによる審査  :   同年  5月〜6月
(キ) JAXAによる最終選定(優先順含む)  :   同年  7月頃予定
(ク) 国際ライフサイエンス戦略会合での国際間調整  :   同年  9月頃予定


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910