宇宙航空研究開発機構
本日開催された宇宙開発委員会調査部会において、下記のとおり報告をいたしました。
みどり2、H-IIAロケット6号機、及びのぞみと続いた一連の事故を受け、事故対策本部を設置し、原因究明を行っているところである。
また、事故の直接の対策のみならず、現在開発中の衛星並びにロケットについて、品質・信頼性の向上の観点から、設計の基本にまで遡った全体の総点検が必要と考える。
この状況を踏まえ、JAXAとしては、事故原因の究明状況を踏まえながら、今後のロケット/衛星の確実な開発・打上げと運用に向け、JAXA及びメーカーを含めた『総点検』を総力を挙げて実施することとする。
(1) 副理事長を長とした総点検委員会を設置する。
(2) ロケット、地球観測・通信技術試験衛星、科学衛星それぞれに実施責任者を置く。
(3) 実施責任者は、各プロジェクトチームの行う点検活動を指揮し、点検結果を総点検委員会に報告する。
(4) 総点検委員会は、その下に、プロジェクトチームとは独立した点検チームを置く。
(5) 点検チームは、各プロジェクトチームの行う点検活動に対して適宜助言を行うとともに、実施結果を確認し、また必要に応じ独立して点検を行う。点検チームは、その活動結果を総点検委員会に直接報告する。
(6) 総点検の実施体制を図1に示す。
本総点検活動の進捗状況及び結果については、適宜、宇宙開発委員会に報告する。
3月より、H-IIAロケットの点検活動から着手することとする。衛星に関してはみどり2の事故原因究明の進捗状況を見極めながら、各衛星に関する点検活動のスケジュールを設定する。
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