本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
IGOS世界会議の概要
背景
- IGOSの各テーマが進捗し、実施段階に移行しつつある。IGOSの概要については(参考1)に示す。
- 地球観測に関する政府間作業部会(GEO)において地球観測の10年実施計画が策定されつつある。
会議の概要
- 目的
- IGOS各テーマの進捗の確認
- IGOS各テーマの実施計画の検討
- IGOS各テーマの実施に関する勧告のまとめ
- 開催月日 平成16年2月4日(水)〜6日(金)
- 開催場所 東京国際交流館
なお、本会議に先立ち、IGOSの各テーマに関する宇宙機関の計画を調整する地球観測衛星委員会(CEOS)の第13回戦略実施チーム会合(議長:JAXA古濱理事)を開催した。本会合の結果については(参考2)に示す。
本会議のアジェンダ
アジェンダ
- 全体セッション 「全球観測に関する国内外の活動」
- IGOS全体進捗、地球観測サミット関連、IGOSへの宇宙機関の対応、全球観測システム活動報告等
- 分科会
- IGOSテーマ分科会(海洋、全球炭素、水循環、陸域災害、大気化学、沿岸)
- 横断的テーマ分科会(データ統合、能力開発)
- 全体セッション
- パネルディスカッション 「IGOS各テーマをいかに発展させるか」
- IGOSの各テーマの実施に関する勧告とりまとめ
本会議の成果
開催結果
- 200名以上(うち、海外約20カ国から約40名)が参加
成果
- IGOSと地球観測に関する政府間作業部会(GEO)との連携強化に対する考え方をGEOに対する勧告としてまとめることができた。
- データの連続性と一貫性の維持
- 各国政府に対するデータ提供及び交換の促進
- データフォーマット標準化、フォーマット変換システム開発 等
- IGOSの各テーマの進捗が確認され、テーマを効果的に実施するためのIGOS-Pに対する勧告をまとめることができた。
- 先進国と途上国が共に利益を有することが可能な包括的な能力開発へのアプローチ
- 衛星データやモデル検証を目的とした集中観測の実施 等
詳細な勧告内容は別添1を参照とする。
IGOS-Pの今後の予定
- 第3回地球観測に関する政府間作業部会(GEO3)(2月、南アフリカ)への参加
- 第4回地球観測に関する政府間作業部会(GEO4)(4月、東京)への参加
- 第2回地球観測サミット(4月、東京)への参加
- 第11回IGOS-P会合(5月、ローマ)
- 今回の結果を報告し、IGOS-Pの意見として承認されるよう働きかける。
- IGOS-P承認後、GEOで検討している地球観測の10年実施計画へ反映させるべく、IGOS-Pとして勧告を行うよう働きかける。