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「わが国の宇宙教育と今後の課題」ワークショップの開催結果について

平成16年3月17日

宇宙航空研究開発機構

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。


1.目的
  宇宙をテーマとした高等教育及びその支援のあり方を探ることを目的として、大学等の高等教育現場で実際に教育者として指導している方々、また教育を受ける学生の方々による宇宙教育活動の実例紹介とそこから得られる課題について意見交換を行うワークショップを公開実施した。

2.開催概要
 (1)日時:平成16年3月15日(月)10:00〜17:00
 (2)場所:日本科学未来館(7F)イノベーションホール
       東京都江東区青海2丁目41番地
 (3)主催者等:
      主催:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
      後援:国際宇宙大学(ISU)
 (4)参加者:約100名(内学生約30名)(公募、先着順)

3.ワークショップの概要
わが国の宇宙教育の現状や事例について、教育者、学生、研究者など、それぞれの立場からプレゼンテーションが行われた。また、パネルディスカッションでは、大学生以上を対象とした宇宙教育について、意見が交わされた。主な内容は以下のとおり。


(1)学生からの提案
  1. 日本での打上げ・軌道上実証を学生が気軽に利用できない現状を踏まえ、学生の超小型衛星製作意欲を増進させるための日本での打上げ・軌道上実証等利用機会の確保
  2. 近い将来、宇宙研究開発を担う専門家を育成する学生プロジェクトへの支援
  3. 宇宙研究開発技術に直結する理工学のみにとらわれない、法律や経済、芸術も含めた広い視野からの宇宙への参加機会の提供
  4. 宇宙に携わり続けたいと考えている学生、及び携わった学生の興味関心を持続していくための宇宙との連携機会の提供
(2)教育者からの提案
  1. 宇宙研究開発機関だからこそ可能となる、本物を体験できる実践的教育(Hands-on Education)機会の提供
  2. 学生や大学によるさまざまな活動をJAXA教育ホームページ等の整備・充実によって、社会へ適切に告知する機会提供
  3. 国際宇宙大学等へ参加するための機会提供及びその支援
(3)JAXAの認識
  1. 情報発信力の高い学生や大学との緊密な連携による、JAXA教育活動全般に対する効果的な理解促進
  2. 連携による効率的な宇宙教育プログラムの開発、及びその支援体制の早期構築の必要性


参考資料−配布パンフレット(PDF 308KB)



宇宙航空研究開発機構 広報部
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