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国際宇宙ステーション第9次長期滞在搭乗員及び
訪問クルーの打上げについて

平成16年4月19日

宇宙航空研究開発機構

 ロシア連邦宇宙局と米国航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する第9次搭乗員2名と短期間で帰還する訪問クルー1名を日本時間2004年4月19日12時19分にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)からソユーズロケットにより打ち上げました。
 このソユーズロケットにより打ち上げられるソユーズ宇宙船(8S)は、ISSに滞在する宇宙飛行士の緊急帰還機として現在ISSにドッキングしているソユーズ宇宙船(7S)との交換も目的としています。
 ソユーズ宇宙船とISSのドッキングは、同4月21日に予定されています。ISSとドッキングした後、第9次搭乗員は、2003年10月からISSに滞在している第8次搭乗員2名と交代します。第8次搭乗員及び訪問クルーは、現在ISSにドッキングしているソユーズ宇宙船(7S)で同4月30日にカザフスタン共和国に着陸する予定です。
 なおJAXAは今回のフライトを利用してフランス国立宇宙研究センターが実施している国際共同実験へ参加しています。この実験は線虫を用いて微小重力が筋肉に与える影響を中心に研究するものです。この研究を通じてヒトの高齢化や筋萎縮など医学問題への将来的な展開も期待されています。

第9次搭乗員
 ゲナディ・パダルカ(Gennady Padalka、ロシア)
 マイケル・フィンク(Michael Fincke、アメリカ)
訪問クルー(ISSに9日間滞在)
 アンドレ・カイパース(André Kuipers、欧州宇宙機関)

備考:
"7S"は第8次搭乗員をISSに運んだフライトであり、今回打ち上げられるソユーズ宇宙船(8S)はISS組立フライトにおいて8機目となります。ソユーズ宇宙船は、軌道上での運用寿命があるため、定期的に新しいソユーズ宇宙船と交換する必要があります。



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