宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「第2回航空機による無重力実験コンテスト」にチャレンジする大学生等の募集を行います。
飛行機を放物線飛行させることで、機内には約20秒間の無重力(無重量)状態が作り出せます。飛行機に搭乗し、この20秒間の無重力環境を利用して、地上ではできない様々な科学技術実験やデモンストレーションができます。
数日、数ヶ月の長期間にわたる無重力実験は、日米欧露加が共同で建設を進めている「国際宇宙ステーション」で行うことができますが、飛行機の放物線飛行(パラボリックフライト)を活用すると、わずか20秒ですが比較的簡単に無重力実験・体験ができます。
やってみたい実験やデモンストレーションの分野は問いません。理工学分野専攻の学生はもちろん、それ以外の分野の学生からの提案も大歓迎です。提案内容は、有識者からなる選考委員会において評価・選考します。
詳細については、添付の募集要領をご覧下さい。
(1) 募集期間: | 平成16年8月24日〜9月24日 |
(2) 対象者: | 高専、大学、大学院に在籍する学生 |
(3) 募集分野: | 制限なし |
(4) 実験器材: | 使用する実験器材は、応募者側で準備 |
(5) 選定結果発表: | 平成16年10月頃 |
(6) 実験実施時期: | 平成16年12月頃 |
(7) 選定テーマ数: | 6テーマ程度 |
(8) 申し込み、問合せ先: | 財)日本宇宙フォーラム 公募研究推進部 TEL:03-3459-1653 FAX:03-5470-8426 http://www.jsforum.or.jp/ |
大学生等に微小重力実験への参加を通じて、宇宙環境利用に関する大学生等の理解を深めるとともに、将来の宇宙開発を担うべき人材の育成に寄与することを目的としています。
航空機を利用した無重力実験とは宇宙で行われる科学実験の多くは、宇宙環境の最大の特徴である「無重力(無重量、微小重力とも言う)」を利用したものです。長時間の無重力状態を地上で再現することは不可能ですが、短時間(数秒〜数十秒)であれば、落下塔による自由落下や航空機による放物線飛行を用いて無重力環境を作り出すことができます。航空機を用いた無重力環境は、主に短時間での無重力実験、宇宙実験に先立つ地上実験、さらには宇宙実験装置の検証のために利用されています。
「第2回航空機による無重力実験コンテスト」の実施計画(1) フライト期間 : | 5日間(前半と後半に分ける) |
(2) 実施テーマ : | 6テーマ程度(前半と後半に3テーマずつ実施) |
(3) 搭乗者数 : | テーマあたり1名程度 |
(4) 経費 : | 実験装置の製作、運搬費用は提案者側の負担。 |
(5) 対象者 : | 航空機実験のための旅費及びそれに関する傷害保険費用は、テーマあたり最大3名までをJAXAが負担。 高専、大学、大学院に在籍する学生 |
(6) 募集分野 : | 制限なし。ただし、安全上の制約及び相乗りの実験テーマの実施に干渉しないこと。 |
(7) 電力等 : | ・ 実験スペースとして1ラック (幅600mm×奥行500mm×高500mm) ・ 使用電力は300W程度 |
募集開始 | 平成16年8月24日 |
募集締切 | 9月24日 |
募集選定 | 10月頃 |
航空機実験 | 12月頃 |
航空機実験後には実験レポートをまとめていただき、その成果を発表していただくと共に、宇宙航空研究開発機構が進める宇宙環境利用における教育利用の普及・啓発に協力していただきます。
(参考) 実験用の航空機の見取り図
宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910