宇宙航空研究開発機構

理事長談話

宇宙航空研究開発機構

　この度、健康上の理由から、心残りながら宇宙航空研究開発機構理事長の職を退任させて頂くこととなりました。

　H-IIロケットの失敗を受けて平成12年7月に旧宇宙開発事業団理事長として就任以来、関係の皆様からご指導及びご鞭撻を賜り、5機のH-IIAロケットにより情報収集衛星等の打上げに成功を収めることができました。

　昨年10月には、宇宙航空研究開発機構の初代理事長として新たな責務を担うこととなり、3機関の統合とそれによる日本の宇宙開発の新たな発展に全力を尽くして参りました。
　しかしながら、統合直後にH-IIAロケット6号機の打上げ失敗など一連の事故・トラブルが発生し、非常に重い責任を感じておりました。そのため、打上げ再開と国民の皆様の信頼回復に役職員一同と一丸となり全力で取り組んでまいりました。
　この間、信頼性の高い宇宙開発への取り組みについて、多くの方々に真摯なご議論をいただき、また、ご助言及びご提言をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。

　今後は、新しく就任される理事長のリーダシップのもとで、日本の宇宙開発が国民の一層の信頼を勝ちえ、更なる飛躍をされることを心から念じております。