宇宙航空研究開発機構
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
第5回ライフサイエンス国際公募においてわが国の宇宙実験候補として選定されたテーマ一覧
(テーマの内容紹介は参考資料4)
生物種 | 代表研究者 | 提案テーマ名称 | 利用装置・器具 |
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植物 シロイヌナズナ |
保尊隆享 (大阪市立大学) |
植物の抗重力反応における微小管−原形質膜細胞壁連絡の役割 | ESAの植物培養装置 (EMCS) |
植物 シロイヌナズナ |
西谷和彦 (東北大学) |
微小重力環境下におけるシロイヌナズナの支持組織形成に関わる遺伝子群の逆遺伝学的解析 | ESAの植物培養装置 (EMCS) |
植物 シロイヌナズナ |
高橋秀幸 (東北大学) |
微小重力下における根の水分屈性とオーキシン制御遺伝子の発現 |
ESAの植物培養装置 (EMCS) |
C.elegans | 東谷篤志 (東北大学) |
線虫C.elegansを用いた宇宙環境におけるRNAiとタンパク質リン酸化 |
NASAの線虫培養器具など |
ヒト | 松本俊夫 (徳島大学) |
飛行前ゾレドロネート静注投与による宇宙飛行中の骨量減少・尿路結石の予防 | なし (宇宙飛行士の医学データを取得) |
日本の応募総数 (括弧内は国際応募総数) |
日本のフライト候補テーマ選定数 (括弧内は国際選定総数) |
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第1回ライフサイエンス 国際公募(1997) |
日本は不参加 | |||
第2回ライフサイエンス 国際公募(1998) |
発出 | 1998. 6.1 | 39(165) | 5(39) |
応募締切 | 1998. 9.10 | |||
選定 | 1999. 4.25 | |||
第3回ライフサイエンス 国際公募(1999) |
発出 | 1999 .8.31 | 25(112) | 1(12) |
応募締切 | 1999.11.22 | |||
選定 | 2000. 4.26 | |||
第4回ライフサイエンス 国際公募(2001) |
発出 | 2001. 5.16 | 15(120) | 6(24) |
応募締切 | 2001. 8.20 | |||
選定 | 2002. 1.23 | |||
第5回ライフサイエンス 国際公募(2003) |
発出 | 2004. 2.18 | 7(150) | 5(37) |
応募締切 | 2004. 4.23 | |||
選定 | 2004.11月 |
担当機関 | 応募テーマ数 | 科学・技術評価を通過した プロポーザル数 | 最終的に 選別した フライト候補数 |
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ESA | 37 | 6 | 5 |
CSA | 8 | 4 | 3 |
CNES | 13 | 4 | 3 |
DLR | 20 | 10 | 8 |
JAXA | 7 | 5 | 5 |
NSUA | 4 | 1 | 1 |
NASA | 61 | 29 | 12 |
合計 | 150 | 59 | 37 |
植物が陸上に進出し、茎と葉を基本構造とする植物の体制を進化させた過程では、1g 重力加速度に抗して植物体を支える装置(支持組織)の構築が不可欠であったと推測できる。以下の2テーマはそれぞれ別の観点から重力に対する植物の抵抗性の仕組みの解明を目指すものである。
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