プレスリリース

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H-IIAロケット7号機 極低温点検の結果について

平成17年2月6日

宇宙航空研究開発機構
株式会社ロケットシステム
三菱重工業株式会社

 H-IIAロケット7号機(H-IIA・F7)の極低温点検は、平成17年2月6日に、種子島宇宙センターにおいて実施され、良好に終了いたしました。

 極低温点検は、打上げ当日と同じ手順で液体燃料を充填し、ロケットおよび地上設備の機能等を確認するものです。

 今回の極低温点検実施にご協力いただきました関係各方面に、深く感謝いたします。

※ 本情報につきましては、「MTSAT-1R/H-IIA・F7カウントダウン」でもご覧いただけます。



H-IIAロケット7号機 極低温点検 クイックレビュー結果について

No項目確認項目確認結果
1 推進薬充填状態での機体・設備健全性確認 以下の主要機能・データに異常が無いことを確認する。
  1. 自動充填機能
  2. 常温・極低温ヘリウム気蓄器高圧漏洩点検
  3. 極低温下でのバルブ作動確認
  4. 自動カウントダウンシーケンス
    (第1段エンジン点火相当秒時までのシーケンスおよび自動緊急停止項目の確認)
以下の主要機能・データが良好であり、極低温点検の目的が達成できたと判断する。
  1. 自動充填機能
     良好に充填できることを確認。
  2. 常温・極低温ヘリウム気蓄器高圧漏洩点検
     気蓄器の圧力降下データが規定値以下であることを確認。
  3. 極低温下でのバルブ作動確認
     バルブ作動良好。
  4. 自動カウントダウンシーケンス
     自動カウントダウンシーケンスが正常に進み、計画通り第1段エンジン点火相当秒時で緊急停止した。

(特記事項)
 推進薬の貯蔵設備データが発射管制棟内の一部の装置において正常値を表示していないことが判明したため、作業を中断し検討を行った。
 データのモニタと記録は他の装置でも実施していること、実際にデータは正常であることから極低温点検作業を再開した。
 試験は当初予定の70分遅れで実施した(X-0:10時40分)。

2 射場系との電波リンク確認 テレメータ、レーダ、コマンドの電波リンク確認 機体と射場系との電波リンク良好であることを確認。


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6416
FAX:03-6266-6910
種子島宇宙センター
TEL:0997-26-9013〜5