プレスリリース

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M-Vロケット6号機/ASTRO-EII(すざく)の
打上げ結果について(速報)

平成17年7月13日

宇宙航空研究開発機構

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

  1. 打上げ結果概要
     M-Vロケット6号機について、内之浦宇宙空間観測所からの打上げに成功したことから、その概要を報告する。

    【打上げ時刻】
      平成17年7月10日12時30分(日本標準時)
    【打上げ時の天候】
      うす曇り、西南西の風 7m/s、気温31.7℃
    【発射角度】
      ランチャ設定上下角80.2度、方位角87.6度
    【飛行状況】
     ・打上げ後、ロケットは正常に飛行し、発射205秒後に第3段モータに点火された。
     ・第3段の飛行も正常で、モータ燃焼終了後、近地点高度約247km(ノミナル計画値約260km)、遠地点高度約560km(同約570km)、軌道傾斜角約31.4度(同約32度)の地球周回軌道に達した。
     ・また、ASTRO-EIIからの信号を、サンチャゴ局、内之浦局にて受信し、これらの信号によりASTRO-EIIが正常に分離されたことを確認した。
     ・交換を実施した第3段モータノズルについては、取得映像および飛行結果から、良好に進展したものと考えられる。

     また、軌道に投入されたASTRO-EIIの国際標識は2005-025Aとなり、「すざく」と命名。

  2. 衛星の状況
     「すざく」は打上げ後2日目までに、1回目の軌道変換、3軸姿勢確立、太陽電池パドル展開、X線望遠鏡光学ベンチの伸展を行い、順調に運用を継続している。今後、徐々に軌道変換を行い、近地点高度を高めていく予定である。

打上げ時の状況



【参考】

打上げ結果

 打上げ後時刻高度高度(計画値)
リフトオフ 0m00s    
1・2段分離/2段点火 1m15s 約 40km 約 39 km
フェアリング開頭 3m06s 約188km 約186 km
2・3段分離 3m20s 約207km 約205 km
3段点火 3m25s 約213km 約211 km
衛星分離 21m47s - -

1) 各イベントは設定時刻通りに行われた(タイマ制御)。
2) 高度は、内之浦局からの追尾による実測値。
3) 衛星分離はリアルタイムで確認していないが(内之浦局から非可視)、
  サンチャゴ局及び内之浦局(1周回後)での取得データで確認済み。


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