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平成17年度第1回「宇宙オープンラボ」の選定結果について

平成17年7月20日

宇宙航空研究開発機構

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。


1.報告事項

 「宇宙オープンラボ」の産学官連携支援制度である「宇宙ベンチャー制度」「宇宙パートナー制度」の共同研究提案を審査する選定委員会を6月29日に開催し、それぞれ3件ずつ計6件を選定したことについて報告する。
 「宇宙オープンラボ」とは、産・学・官と宇宙航空研究開発機構(JAXA)から様々なバックグラウンドの人々が集い、情報・意見交換やコラボレーションを行い、魅力的な宇宙プロジェクトや新しい宇宙発ビジネスに繋がることを目指した公募制度であり、「宇宙ベンチャー制度」と「宇宙パートナー制度」の2つの制度がある。



2.経緯

(1) JAXAは、中期計画及び年度計画(平成16年度)において、「新しい発想で新たな宇宙利用を開拓するため、新機関を中心に大学・研究機関・産業界がチームを作って活動するための仕組み」を整備・運用することとされた。これを踏まえ、「宇宙への参加を容易にする仕組み(宇宙オープンラボ)」を実現する施策として、「宇宙ベンチャー制度」並びに「宇宙パートナー制度」を昨年度整備し、運用を開始した。初年度として、宇宙パートナー制度において6件、宇宙ベンチャー制度において5件、計11件を採択した。

(2) 「宇宙ベンチャー制度」は、JAXAの各本部が予め提示した技術的課題を、優れた民間技術や独創的なアイディアにより解決するため、宇宙への敷居を下げ、広く民間から提案を募集する制度である。非宇宙分野で既に開発されている技術を宇宙に適用し、またアイディア段階でも将来宇宙への適用が期待できる技術を育成するため、選定された提案について、呼び水としての研究資金の提供と技術面での支援を行う。

(3) 「宇宙パートナー制度」は、広くJAXA内外からの参加者を得て、特定の事業創出を目指す産学官連携チーム(ユニット)を結成し、情報・意見交換を通じてビジネスモデルを作り事業化を目指す制度である。選定された提案について、新産業創出を目指して事業化を進めるための呼び水的資金を提供する。

(4) 17年度第1回目として6月15日を期限に両制度につき提案を募集したところ、「宇宙ベンチャー制度」に7件、「宇宙パートナー制度」に、継続案件1件を含む12件の応募があり、上記のとおり6月29日開催の審査会にてそれぞれ3件、計6件を選定した。



3.選定手順及び選定基準

(1)選定手順
JAXA及び外部委員からなる選定委員会を開催し、書類審査を経て、提案研究者とJAXA共同研究者からヒアリングを行い、以下の基準に基づき総合的に判断して選定した。


(2)選定基準
両制度ともに、提案の実現可能性、独自性・新規性、実施体制、社会・産業への貢献度、宇宙産業の敷居を下げる効果を選定基準とした。特に、「宇宙パートナー制度」は、宇宙利用の拡大や競争力強化に資することや、さらにビジネスモデル構築の可能性の観点からも審査を行った。



4.今回選定された提案

今回の審査会で選定された提案を添付資料に示す。


添付資料[PDF 534KB]

(参考)
なお、今回選定された案件を加えると現在支援を実施している案件数は以下の通り。
宇宙ベンチャー制度:8件
宇宙パートナー制度:8件



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