宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星(ALOS)のH-IIAロケットによる打上げを、平成17年度夏期に実施することを目標としてきましたが、夏期の打上げを延期することとしましたのでお知らせいたします。
(理由)
年度内の打上げを目指して地上試験を行っている赤外線天文衛星(ASTRO-F)において発生した不具合を調査したところ、使用しているトランジスタ内に異物が混入していることが原因であった。そのため、当該トランジスタを交換することとし、併せてJAXAの他の衛星についても調査を行った。
その結果、今夏の打上げを目指して射場搬入後試験を行っているALOSにおいても、当該トランジスタと同時期に製造された同型のトランジスタ(製造ロットが同じもの)を搭載機器の一部で使用していることが判明した。機器はこれまで正常に動作しているが、使用しているトランジスタに異物が混入している可能性が高いことから、確実を期し交換を行うこととした。
従って、交換作業に必要とされる期間を確保するために、今夏の打上げを延期することとした。
宇宙航空研究開発機構 広報部
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