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国際宇宙ステーション第11次長期滞在搭乗員の帰還について

平成17年10月11日

宇宙航空研究開発機構

 ロシア連邦宇宙局によれば、今年4月から国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた第11次搭乗員2名及び、アメリカ人実業家グレゴリー・オルセン氏が、ISSにドッキングしていたソユーズ宇宙船(10S)で日本時間10月11日(火)10時9分にカザフスタン共和国に無事着陸しました。
 現在、ISSには第12次搭乗員2名が滞在しています。
 なお、JAXAの微小粒子捕獲実験及び材料曝露実験(MPAC&SEED実験)(※)装置もクルーとともに帰還しました。


帰還した第11次搭乗員(ISSに約176日間滞在)
: セルゲイ・クリカレフ(Sergei Krikalev、ロシア)
  ジョン・フィリップス(John Phillips、アメリカ)

ISSに滞在している第12次搭乗員(ISSに約6ヶ月間滞在予定)
: ウィリアム・マッカーサー(William McArthur、アメリカ)
  バレリー・トカレフ(Valery Tokarev、ロシア)


※:
微小粒子捕獲実験装置(Micro-Particles Capturer: MPAC)は、エアロジェルと発泡性の物質を使用して、軌道を周回するISS外部の天然の粒子や人工物の破片を収集する実験。MPACと対になっている材料曝露実験装置(Space Environment Exposure Device: SEED)は、塗料、断熱材、固体潤滑剤などの各種宇宙機用材料の候補を低軌道の環境にさらす実験。

備考:
ソユーズ宇宙船は軌道上での運用寿命があるため、定期的に新しいソユーズ宇宙船と交換する必要があります。"10S"は第11次搭乗員をISSに運んだフライトであり、現在軌道上のISSにドッキングしているソユーズ宇宙船(11S)は今月1日に打ち上げられました。

参考リンク:
国際宇宙ステーションのクルー交代/ソユーズ宇宙船交換ミッション(11S)
http://iss.sfo.jaxa.jp/iss/11s/index.html
微小粒子捕獲実験及び材料曝露実験(MPAC&SEED実験)装置について
http://matdb1n.tksc.jaxa.jp/mpac_seed/



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