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平成17年度第二回「宇宙オープンラボ」の選定結果について

平成17年10月26日

宇宙航空研究開発機構

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

1.報告事項

 産学官連携支援制度である「宇宙オープンラボ」の共同研究提案に対する選定委員会を9月28日に開催し、8件を選定したので報告する。



2.選定方法

(1)選定手順
 マーケティングや技術専門知識を有する外部委員及び機構各本部委員からなる選定委員会を開催し、書類審査を経て、提案研究者と機構共同研究者からヒアリングを行い、以下の基準に基づき総合的に判断して決定した。

(2)選定基準
 「宇宙ベンチャー制度」(優れた技術や独創的なアイディアを募集する)、「宇宙パートナー制度」(宇宙を利用した新事業創出を目指す)ともに、実現可能性、独自性・優位性、実施体制、社会・産業への貢献度、宇宙産業の敷居を下げる効果を選定基準とした。特に、「宇宙パートナー制度」は、宇宙利用の拡大や競争力強化に資することや、さらにビジネスモデル構築の可能性の観点からも選定を行った。過去と今回の採択件数を表1に示す。


表1 採択件数
  ベンチャー制度 パートナー制度 合計
平成16年 5 6 11
平成17年(6月) 3 3 6
平成17年(今回分) 5 3 8


3.今回選定された提案

  平成17年度第二回目として9月12日を期限に提案を募集したところ、「宇宙ベンチャー制度」に9件、「宇宙パートナー制度」に15件の応募があり、9月28日開催の選定委員会にて「宇宙ベンチャー制度」で5件および「宇宙パートナー制度」で3件、計8件を選定した。今回の選定委員会で選定された提案を添付に示す。



4.今後の予定

 来年度本格的な研究に移行する際は、成果並びに将来見込みを十分に見極め、案件の絞込みを図る予定としている。また、来年度は今年度運営結果を踏まえ、マーケティングの観点からの機構によるアドバイス能力向上を図る等、より成果の出やすい制度への改善を図ることとしたい。次回の選定委員会は3月に開催する予定としている。
  なお、昨年度より実施している共同研究の成果については、3月の選定結果と合わせて報告する予定としている。



参考

宇宙オープンラボとは

1.経緯
中期計画及び年度計画(平成16年度)において、「新しい発想で新たな宇宙利用を開拓するため、新機関を中心に大学・研究機関・産業界がチームを作って活動するための仕組み」を整備・運用することとされた。これを踏まえ、「宇宙への参加を容易にする仕組み」を実現する施策として「宇宙オープンラボ」を昨年度整備し、運用を開始した。

2.宇宙オープンラボの目的
「宇宙オープンラボ」とは、産・学・官とJAXAから様々なバックグラウンドの人々が集い、情報・意見交換やコラボレーションを行い、魅力的な宇宙プロジェクトや新しい宇宙発ビジネスに繋がることを目指した公募制度であり、「宇宙ベンチャー制度」と「宇宙パートナー制度」の2つの制度からなる。

3.宇宙ベンチャー制度について
宇宙ベンチャー制度は、優れた技術や独創的なアイディアを広く民間から募集する制度である。機構が提示した技術課題に対する民間からの技術提案と民間からの自主的な技術提案を募集している。

4.宇宙パートナー制度について
宇宙パートナー制度は、広く参加者を得て、新事業創出を目指す産学官連携のチームを結成し、情報・意見交換を通じてビジネスモデルを作り事業化を目指す制度である。




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