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「はやぶさ」の今後の運用について

平成17年10月27日

宇宙航空研究開発機構

 第20号科学衛星「はやぶさ」は、平成17年9月12日に、目標とする小惑星イトカワの手前約20kmの距離に静止し、その後、距離を約3kmまでに降下させるなどにより、本日までイトカワの詳細な科学観測を行ってきました。

 「はやぶさ」は、既にお知らせしておりますように、本年7月31日および10月3日に、リアクションホイール(姿勢制御装置)3基の内2基に相次いで不具合が生じ、同ホイール1基とジェット(化学エンジン)による姿勢維持機能に切り替えて運用を行ってまいりました。この間も探査機の運用は正常に維持されてきています。

 帰還までの運用を完遂するためには、姿勢維持に必要な燃料消費量を削減することが必要です。このほど、新規に導入した制御策により、微小なジェットの噴射を精度よく管理して加える方法にめどがつき、帰還までに必要な量を確保できることが確認できました。本機能については、すでに軌道上の試験にて確認を終えています。このため、今後新たな機器の故障がないかぎり、帰還にいたるまでの運用は可能であるとの判断にいたりました。

 本年11月に予定していたリハーサル降下、およびそれに続く2回の着陸と試料の採取は、計画どおり実施する予定です。実施予定日は、

  1. 11月 4日 リハーサル降下
  2. 11月12日 第1回着陸・試料採取
  3. 11月25日 第2回着陸・試料採取
です。いずれも日本時間における日中に実施の予定です。なお、降下および試料採取の予定地点には複数の候補があり、今後変更となる可能性があります。その場合、実施時刻が最大6時間程度前後する可能性があります。 
 具体的なスケジュールについては、改めて連絡いたします。



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