プレスリリース

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H-IIAロケット9号機 極低温点検の結果について

平成17年12月20日

宇宙航空研究開発機構
株式会社ロケットシステム

 宇宙航空研究開発機構および株式会社ロケットシステムは、平成17年12月20日に、種子島宇宙センターにおいて、H-IIAロケット9号機(H-IIA・F9)の極低温点検(注)を実施し、良好に終了いたしました。

 今回の極低温点検実施にご協力いただきました関係各方面に、深く感謝いたします。

(注)極低温点検は、打上げ当日と同じ手順でロケットへ液体燃料を充填し、ロケットおよび地上設備の機能等を確認するものです。



H-IIAロケット9号機 極低温点検 クイックレビュー結果について

No項目確認項目確認結果
1 推進薬充填状態での機体・設備健全性確認 以下の主要機能・データに異常が無いことを確認する。
  1. 自動充填機能
  2. 常温・極低温ヘリウム気蓄器高圧漏洩点検
  3. 極低温下でのバルブ作動確認
  4. 自動カウントダウンシーケンス
    (第1段エンジン点火相当秒時までのシーケンスおよび自動緊急停止項目の確認)
以下の主要機能・データが良好であり、極低温点検の目的が達成できたと判断する。
  1. 自動充填機能
    良好に充填できることを確認。
  2. 常温・極低温ヘリウム気蓄器高圧漏洩点検
     気蓄器の圧力降下データが規定値以下であることを確認。
  3. 極低温下でのバルブ作動確認
     バルブ作動良好。
  4. 自動カウントダウンシーケンス
     自動カウントダウンシーケンスが正常に進み、計画通り第1段エンジン点火相当秒時で緊急停止した。

(特記事項)

  • 機体へ充填するヘリウムの温度が十分に下がっていない事象の確認に時間を要したため、試験は当初予定の90分遅れで実施した(X-0:11時00分)。
  • 本日5時30分頃に種子島近海にて地震が発生(射点での震度は2)。テレメータデータ等にて機体・設備の健全性を確認し、作業を継続した。
2 射場系との電波リンク確認 テレメータ、レーダ、コマンドの電波リンク確認 機体と射場系との電波リンク良好であることを確認。


株式会社ロケットシステム
Tel: 03-5470-7910 (営業部)

宇宙航空研究開発機構
鹿児島宇宙センター 管理課広報係
Tel: 0997-26-9013〜6

宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6416
FAX:03-6266-6910