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国際宇宙ステーション搭乗日本人宇宙飛行士の
搭乗運用技術者(ミッションスペシャリスト)認定について

平成18年2月14日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士3名(古川、星出、山崎)にミッションスペシャリスト(MS*)の資格を取得させるため、平成16年6月に同名を米国航空宇宙局(NASA)へ派遣しました。
 その後、同名は約1年8ヶ月に渡り、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)を中心にMS候補者としての訓練(基礎訓練)を実施し、平成18年2月10日(米国時間)に、NASAからMSとして認定されました。
 なおJAXAは、日本実験棟「きぼう」(JEM)組立・起動を成功に導くため、既に活動を開始している土井、若田、野口宇宙飛行士とともに、引き続き3名をヒューストンに滞在させ、MS訓練を継続させるとともに、スペースシャトルでの飛行およびISS長期滞在に対応し得る飛行士体制の強化・維持に努めます。


*ミッションスペシャリスト(MS):搭乗運用技術者。スペースシャトルのシステム運用を行うほか、ロボットアームの操作、船外活動、実験運用等を行う。



古川 聡(ふるかわさとし)

古川 聡

宇宙基幹システム本部 有人宇宙技術部 宇宙飛行士

1964年、神奈川県横浜市生まれ。

1989年3月、東京大学医学部医学科卒業。2000年同大学博士(医学)取得。

1989年〜1999年、東京大学医学部附属病院第1外科学教室勤務。1989年JR東京総合病院 麻酔科、1990年〜1994年茨城県立中央病院外科、1994年には桜ヶ丘病院外科にて勤務。消化器外科の臨床及び研究に従事。

1999年2月に、NASDA(現JAXA)よりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として、星出彰彦、角野直子とともに選定される。

1999年4月からNASDA(現JAXA)が実施する日本人ISS搭乗宇宙飛行士の基礎訓練に参加。同訓練修了後、2001年1月宇宙飛行士として認定される。

2001年4月から、ISS参加機関の国際協力のもとに実施されるISS搭乗宇宙飛行士のアドバンスト訓練に参加。併せて、ISSに取り付けられる「きぼう」日本実験棟の開発・運用に関わる技術支援業務などを実施。

2004年5月ソユーズ-TMA宇宙船フライトエンジニア資格を取得し、同年6月よりNASA MS候補者訓練に参加した。約1年8ヵ月の訓練の後、2006年2月にNASAよりMSとして認定された。


星出 彰彦(ほしであきひこ)

星出 彰彦

宇宙基幹システム本部 有人宇宙技術部 宇宙飛行士

1968年、東京都生まれ。

1992年3月、慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。

1997年12月、UNIVERSITY OF HOUSTON CULLEN COLLEGE OF ENGINEERING航空宇宙工学修士課程修了。

1992年4月からNASDA(現JAXA)に勤務し、1994年までの2年間、名古屋駐在員事務所において、H-?ロケットなどの開発・監督業務に従事。1994年〜1999年、筑波宇宙センターやNASAジョンソン宇宙センターなどにおいて、宇宙飛行士訓練計画の開発支援や実験装置の人間機械系設計評価支援および、若田宇宙飛行士の搭乗したSTS-72スペースシャトルミッションなどの支援等、宇宙飛行士の技術支援業務に従事した。

1999年2月に、NASDA(現JAXA)よりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として、古川聡、角野(現 山崎)直子とともに選抜される。

1999年4月からNASDA(現JAXA)が実施する日本人宇宙ステーション宇宙飛行士の基礎訓練に参加、同訓練修了後、2001年1月宇宙飛行士として認定される。

2001年4月から、ISS参加機関の国際協力のもとに実施されるISS搭乗宇宙飛行士のアドバンスト訓練に参加。併せて、ISSに取り付けられる「きぼう」日本実験棟および宇宙ステーション補給機(HTV)などの開発・運用に関わる技術支援業務などを実施。

2004年5月、ソユーズ-TMA宇宙船フライトエンジニア資格を取得し、同年6月よりNASA MS候補者訓練に参加した。約1年8ヵ月の訓練の後、2006年2月にNASAよりMSとして認定された。


山崎 直子(やまざきなおこ)

山崎 直子

宇宙基幹システム本部 有人宇宙技術部 宇宙飛行士

1970年、千葉県松戸市生まれ。

1993年3月、東京大学工学部航空学科卒業。

1996年3月、同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了。

1996年4月からNASDA(現JAXA)に勤務し、JEMプロジェクトチームにおいて「きぼう」日本実験棟のシステム・インテグレーション(開発業務)に従事し、故障解析及び組み立て・初期運用手順作成などを実施する。

1998年6月からセントリフュージ・プロジェクトチームにおいてISS生命科学実験施設(セントリフュージ)の開発に従事し、概念検討から基本設計を実施した。

1999年2月に、NASDA(現JAXA)よりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として、古川 聡、星出 彰彦とともに選定された。

1999年4月からNASDA(現JAXA)が実施する日本人宇宙ステーション宇宙飛行士の基礎訓練に参加、同訓練終了後2001年9月、宇宙飛行士として認定される。

同年から、ISS参加機関の国際協力のもとに実施されるISS搭乗宇宙飛行士のアドバンスト訓練に参加。併せて、ISSに取り付けられる「きぼう」日本実験棟およびセントリフュージなどの開発・運用に関わる技術支援業務などを実施。

2004年5月、ソユーズ-TMA宇宙船フライトエンジニア資格を取得し、同年6月よりNASA MS候補者訓練に参加した。約1年8ヵ月の訓練の後、2006年2月にNASAよりMSとして認定された。


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