経済産業省
宇宙航空研究開発機構
経済産業省と宇宙航空研究開発機構は、平成18年1月24日に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」搭載のフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)について、初期機能確認試験の一環として画像を取得しましたのでお知らせします。
別紙の写真は、地球観測センター(埼玉県比企郡鳩山町)において、2月15日22時16分(日本時間)頃の富士山・伊豆半島・静岡市をPALSARで観測したものを受信した画像です。
なお、PALSARは地表の状態に左右され難い周波数(Lバンド)を用いた地球観測衛星搭載のフェーズドアレイ方式合成開口レーダとしては世界唯一のものであり、同一地域を2回観測する(干渉処理)ことにより数cmの精度で地表の隆起・陥没を観測することが可能となります。
(注)PALSARは、経済産業省(METI)と宇宙航空研究開発機構が共同開発した機器です。経済産業省においては、PALSARの電子機器の開発を(財)資源探査用観測システム研究開発機構(JAROS)が、PALSARのデータ処理・データ利用研究を(財)資源・環境観測解析センター(ERSDAC)が、それぞれ担当しています。
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PALSARは、地球資源衛星1(ふよう1号)に搭載された合成開口レーダ(SAR)の機能・性能を更に向上させたもので、天候、昼夜に影響されない能動型のマイクロ波センサです。PALSARは観測方向を可変する機能や広い観測幅を有する観測モード(ScanSAR)を持っています。なお、PALSARの開発は宇宙航空研究開発機構と経済産業省(METI)/(財)資源探査用観測システム研究開発機構(JAROS)の共同で行いました。 |
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宇宙航空研究開発機構
地球観測利用推進センター 広報係
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