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第21号科学衛星「あかり」(ASTRO-F)の
初期運用についてのお知らせ

平成18年2月22日

宇宙航空研究開発機構

 第21号科学衛星「あかり」は、内之浦宇宙空間観測所からM-Vロケット8号機により2006年2月22日 6時28分(日本標準時)に打上げられ、所定の軌道に投入されました。
 6時43分から、オーストラリア・パースにあるJAXAの新GN局において、衛星からのデータを受信し、正常な衛星分離が確認されました。同時に、衛星が予定通りスピンモードにあることが確認されました。
 8時48分から、チリ・サンチャゴのJAXA新GN局において衛星からのデータを受信し、予定通り、姿勢がスピン状態からスピンダウンされた姿勢状態に移行していることがわかりました。また、予定通りに太陽電池パドルが展開され、発電をしていることがわかりました。しかしながら、姿勢制御の太陽指向が終了しませんでした。この原因を調べたところ、二次元太陽センサ(NSAS)の出力値に理解できない部分があることが分かりました。このため「あかり」は、地球センサ(CES)とジャイロ(IRU)を用いた姿勢制御モードに移行し、太陽電池からの必要な電力を確保しています。
 12時44分から、スウェーデン・キルナのJAXA新GN局において衛星からのデータを受信し、安定して電力を確保できていることを確認しました。
 現在、二次元太陽センサ(NSAS)の状況を調査しています。なお、衛星全体としては二次元太陽センサ以外には問題もなく、健全な状態にあり、今後の運用観測には支障がないものと考えております。



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