宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、平成17年10月に福岡県北九州市で開催された第12回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)において採択された教育普及分科会の勧告を受け、国連教育科学文化機関(UNESCO)と共催で、「宇宙教育フォーラム」を以下のとおり開催いたしますのでお知らせいたします。
1.日 時: | 平成18年3月4日(土) |
2.場 所: |
ベトナム科学技術院 (ベトナム社会主義共和国ハノイ市内) |
3.目 的: | 教育にかかわる政策決定者、小中高校の教員及びその他の教育関係者や青少年が、持続可能な開発に向けて、宇宙科学技術及びその応用が果たす役割について理解を深める機会を提供するとともに、宇宙の題材を使って、特に青少年が科学技術全般に関心を深めるきっかけを設けることを目的としています。 |
4.主 催: | 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 国連教育科学文化機関(UNESCO) |
5.協 力: | ベトナム科学技術院(VAST) |
6.参加者(予定): | |
アジア・太平洋地域の6カ国を含む8カ国(インド・インドネシア・ 日本・フィリピン・タイ・ベトナム・ブラジル・フランス)の政府機関・宇宙機関の担当者、小中高校の教員その他の教育関係者、児童・生徒及びUNESCOの担当者約100名。参加者の大半(約80名)は、ハノイの小中高校生と教員を予定しています。 |
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7.宇宙教育フォーラム開催プログラム |
時間 | 議題・プレゼンテーションのタイトル | 発表者 |
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8:00 - 8:50 | 受付 | |
9:00 - 9:10 | 開会の辞 | APRSAF宇宙教育普及分科会議長 宇宙科学研究本部 小山孝一郎 |
9:10 - 9:20 | 歓迎の言葉 | N. K. Son, ベトナム科学技術院副院長 |
9:20 - 9:30 | 歓迎の言葉 | H. N. Ha, ベトナム教育訓練省代表 |
9:30 - 9:40 | 歓迎の言葉 | Shiu-kee Chu, UNESCO ハノイ事務所 所長 |
9:40 - 10:00 | 宇宙教育活動推進の為の世界的枠組み |
Y. Berenguer, UNESCO宇宙教育プログラム |
10:00 - 10:20 | ベトナムにおける、社会のための宇宙活動の推進及び将来の世代のための教育向上における試み | T. M. Tuan, ベトナム科学技術院 宇宙技術応用調整センター所長 |
10:20 - 10:40 | 休息 | |
10:40 - 11:10 | 小中高校生のためのリモートセンシング教育プログラム |
T. M. Sausen, ブラジル国立宇宙研究所(INPE) 教育プログラム担当 兼 ラテンアメリカ・カリブ地域国連関連宇宙科学技術教育センター ブラジル・キャンパス所長 |
11:10 - 11:40 | 通信・放送衛星の恩恵: Edusat利用プログラム |
P. K. Jain, インド宇宙研究機関(ISRO) 衛星通信プログラム室 |
11:40 - 12:10 | 人類の活動領域拡大に向けて: 有人宇宙活動と生命科学の進歩 |
J. J. Favier, フランス国立宇宙研究センター(CNES) 戦略・プログラム局 先進概念・戦略担当次長 |
12:10 - 12:30 | 望遠鏡贈呈式 (UNESCOよりベトナムへ) |
UNESCO 及び ベトナム教育訓練省 |
12:30 - 13:30 | 昼食 | |
13:30 - 14:00 | 人類の知の創造に向けて: 惑星探査における近年の成果 |
宇宙科学研究本部 小山孝一郎 |
14:00 - 14:30 | 児童・生徒のための天文分野での演習 | E. Rosales, フィリピン大学 国立科学数学教育開発院 |
14:30 - 16:15 | ロケット科学での演習:理論と水ロケットの 実演 |
D. M. Chung, ベトナム科学技術院 宇宙技術応用センター JAXA宇宙教育センター 知久建美 |
- 講演 (25分) - 打ち上げ実演(80 分) |
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16:15 - 16:30 | 休息 | |
16:30 - 17:15 | オープン・セッション - 発表者が児童・生徒に質問をし、正解の場合は記念品を贈呈。 |
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17:15 - 17:30 | 閉会の辞 | D. M. Chung, ベトナム科学技術院 Y. Berenguer, UNESCO APRSAF宇宙教育普及分科会議長 小山孝一郎 |
アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF:Asia-Pacific Regional Space Agency Forum)は、アジア太平洋地域における宇宙利用の促進を目的として、この地域の宇宙機関や宇宙利用ニーズを有する行政機関・国際機関の参加の下、各国の宇宙活動や将来計画に関する情報交換、並びに具体的な協力活動の構築に向けた議論を行う国際会議です。
1992年のアジア太平洋国際宇宙年会議での宣言を受け、1993年以降、文部科学省及びJAXAの主催により、ほぼ毎年開催しており、前回は昨年10月、21カ国の参加を得て、日本にて第12回会合を開催しました。
第12回会合では、持続可能な開発を促進するための宇宙利用の重要性について、さまざまな教育、啓発活動を通じ、一般国民、特に若い世代及び政策決定者の理解を得る努力を継続すること、との勧告が採択されました。
宇宙教育フォーラムを開催することによって、宇宙活動が社会・人類の将来にとって重要であることを多くの一般の方々、特に青少年に理解してもらい、また、人類社会貢献のための宇宙研究開発の重要性を強調することにより、アジア太平洋地域全体での平和共存と豊かな社会の基盤を日本が創るきっかけを設けることを狙いとしています。
宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910