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第2回JAXA/KARI会合について(報告)

平成18年3月29日

宇宙航空研究開発機構

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。



1.報告事項
第2回JAXA/KARI(韓国航空宇宙研究所)会合の結果について、概要を報告する。
(注)JAXA/KARI会合は、平成16 年秋以降の両宇宙機関間の意見交換を経て、第1回を平成17年3月に韓国・デジョンにて開催。両機関間の協力の促進を目的としている。

2.日時・場所等

日時・場所: 平成18年3月23日(木)  於JAXA東京事務所
参加者: JAXA:間宮副理事長他  計18 名
KARI:リュー副長官他  計8 名


3.主な結果
前回会合以降の両機関の活動状況に関する情報交換を行った。また、各分野における協力の可能性について議論を行った。主な結果は以下のとおり。

(1)地球観測分野

  • JAXAより、アジア災害管理支援システム「Sentinel-Asia(アジアの監視員)」プロジェクト構築のための共同プロジェクトチーム(JPT)への参加を要請。KARIより、現在韓国政府と調整中であり、早期に回答する旨説明があった。
  • ALOS及びKARI 等が開発する韓国多目的衛星(KOMPSAT: Korea Multipurpose Satellite)のデータ利用に関するワークショップの開催について、両機関にて検討することとなった。
(2)通信・測位分野
  • WINDS及びKARI等が開発する通信海洋気象衛星(COMS: Communication, Ocean and Meteorological Satellite)に関する更なる情報交換を実施することとした。
  • 測位分野における協力検討に係る双方の連絡窓口を設定することとした。
(3)宇宙環境利用分野
  • KARIより、JEMを利用してKARIが開発する宇宙実験用計測装置のフライト実験を行う提案があり、今後議論を継続することとなった。
  • 日韓の研究者による次回の宇宙環境利用日韓セミナーを本年秋に日本で開催することを確認した。
  • KARI より、宇宙飛行士の選考及び訓練に関する情報の提供依頼があり、将来の協力の可能性を検討することとした。
(4)航空宇宙分野
  • スクラムジェット及び飛行船分野での協力の可能性についても引き続き意見交換を行うこととした。
(5)機関間取り決め
  • 両機関の協力の枠組みとなる取決めを早期に締結するべく調整を進めることとした。


(参考)韓国航空宇宙研究所(KARI)の概要:
  • 韓国の中核宇宙開発機関。本部はデジョン市。
  • 科学技術部の傘下機関として、1989 年に設立。
  • 予算額327M米ドル(約385億円)、人員数558人(ともに2006 年度)。



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