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理事長談話

日本実験棟「きぼう」の打上げ時にスペースシャトルに搭乗する
日本人宇宙飛行士の決定について

平成18年5月6日

本日、小坂文部科学大臣及び米国航空宇宙局(NASA)グリフィン長官との会談において、国際宇宙ステーション(ISS)計画で我が国が開発している日本実験棟「きぼう」の打上げ時に、スペースシャトルに搭乗し、ISS組立作業を行う日本人宇宙飛行士として土井隆雄宇宙飛行士、また、クルーサポートアストロノート(搭乗者支援宇宙飛行士)として山崎直子宇宙飛行士が決定したとの連絡があり、非常に喜ばしく思っております。

この土井宇宙飛行士が搭乗するスペースシャトルは、「きぼう」の第一回目の組立飛行であり、船内保管室等の輸送と組立を行うことを目的としております。

土井宇宙飛行士は、今回が2度目のスペースシャトルへの搭乗となります。1997年11月のSTS-87における宇宙飛行の経験を生かし、「きぼう」の最初の組立や初期機能確認等を確実に実施できると確信しております。

また、山崎宇宙飛行士は、本年2月にミッションスペシャリスト(MS)に認定されたばかりですので、この度の決定は非常に励みになるでしょう。

両宇宙飛行士がISS組立という重要な任務を担当することは、ISS計画への我が国の貢献を深め、日本の有人宇宙活動に更なる飛躍をもたらすものと考えております。

このたびの決定にあたり、NASAをはじめとする内外の関係者の皆様方から賜りましたご尽力に対し、心から感謝いたします。


宇宙航空研究開発機構
理事長  立川 敬二



土井宇宙飛行士のスペースシャトルミッション搭乗決定に係るコメント


日本実験棟「きぼう」組立ミッションに参加することになり、非常に光栄に思います。「きぼう」は日本が20年近い歳月をかけて設計開発してきた恒久的有人宇宙ステーションです。いよいよその打ち上げが迫ってきたことを考えると胸が躍ります。「きぼう」の組立を成功させるため、 山崎宇宙飛行士と共に、全力でミッションに取り組むつもりです。今まで激励していただいた多くの皆様に心から感謝しています。 日本人宇宙飛行士が常時宇宙で活躍する本格的宇宙時代の到来をめざして、皆でがんばりましょう。

土井 隆雄



山崎宇宙飛行士のコメント


この度、日本実験棟「きぼう」組立てミッションの支援に携わることになりました。「きぼう」の開発に携わった経験および今までの訓練の成果を十分に活かし、土井飛行士を支え、チーム一丸となってミッションの成功に向けて努力したいと思います。日本初の有人実験施設がもうすぐ宇宙で稼動しようとしています。「きぼう」を通じて、宇宙をいろいろな方にとって身近な場にしたいと思っております。今まで応援して下さった皆様に心から感謝申し上げると共に、今後ともご支援のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます。

山崎 直子


宇宙航空研究開発機構 広報部
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