宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構は、平成18年9月13日13時13分に、平成18年度第2次大気球実験の7号機として、飛翔性能試験を目的とした気球BVT60-2号機を三陸大気球観測所より放球しましたが、約58分後に高度15.6kmに達したところで、何らかの不具合によって気球が破損し、気球及び観測機は、15時04分に東経143度35分、北緯39度39分近辺に着水しました。
本気球は、厚さが2.8マイクロメートルという世界で最も薄い気球用フィルムを用いた容積6万立方メートルの気球です。このフィルムは、宇宙科学研究本部が進めている超薄膜型高高度気球開発の一環として開発したもので、今回の試験は、平成14年度に三陸大気球観測所から放球されたBU60-1号機で達成した世界最高高度53.0kmを更新することを目標としていました。今回の不具合の原因につきましては、今後詳細な解析を行い、次回に向けた対応を検討する予定です。
放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速:0.5m/秒、気温:摂氏20.0℃でした。
今回の実験にあたり、ご協力を頂きました関係各位に深く感謝致します。
問い合わせ先 三陸大気球観測所大気球実験班 実験主任 山 上 隆 正 電話:0192-45-2311 |
宇宙科学研究本部 庶務課広報係 担当:小山、和光 電話:042-759-8008 |
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