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みんなで紡ごう 宇宙に流れる生命(いのち)のメッセージ 
宇宙連詩のシンポジウム開催のお知らせ

平成18年10月2日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構は、宇宙に流れる生命の輝きを、ひとつのメッセージに紡ぎ、宇宙に遺していく活動として、シンポジウム(別紙1)を開催し、皆様から宇宙連詩を募集いたします(別紙23)。

 シンポジウムでは、パネルディスカッションを通して、宇宙連詩の魅力を紹介します。連詩(日本伝統の連歌・連句を発展させたもの)を創始し、世界中に広められた我が国を代表する詩人・大岡信氏をお招きし、冒頭3詩(第1詩:山崎直子宇宙飛行士,第2詩:谷川俊太郎氏,第3詩:大岡信氏)を発表いたします。この冒頭3詩を踏まえ、第4詩以降を募集いたします。最終的には、24詩からなる1編の宇宙連詩を、来年3月中旬に完成させる予定です。

日時 2006年10月10日(火) 19時00分〜20時30分
会場 オアゾ1Fエントランスホール「おお広場」(東京駅丸の内北口)
パネラー 大岡信氏、毛利衛氏、的川泰宣氏、北川フラム氏


 完成した宇宙連詩は、国際宇宙ステーションに組み立てられる日本実験棟「きぼう」に搭載する予定です。

問い合わせ先:

宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター(山中、谷垣)
電 話:029-868-3604、FAX:029-868-3956



別紙 1

シンポジウムの概要

「みんなで紡ごう 宇宙に流れる生命(いのち)のメッセージ」


日時 2006年10月10日(火) 19時00分〜20時30分
会場 オアゾ1Fエントランスホール「おお広場」(東京駅丸の内北口)
宇宙連詩事務局:03-3476-4868(アートフロントギャラリー内)



主催 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
客席 約100名(椅子) 着席を希望される方は、ご予約ください。
入場料 無料
プログラム  
開場・受付 18時30分〜
オープニング 19時00分〜19時15分
挨拶 JAXA、 佐治晴夫(鈴鹿短期大学学長・宇宙連詩編纂委員会委員長)
朗読 毛利衛宇宙飛行士ほか
パネルディスカッション:宇宙連詩の魅力 19時15分〜20時25分
司会 北川フラム((株)アートフロントギャラリー代表・宇宙連詩編纂委員会世話役) 
パネラー 大岡信(詩人・監修役)、的川泰宣(JAXA宇宙教育統括・宇宙連詩編纂委員)、毛利衛宇宙飛行士
パネルディスカッションでは、冒頭3詩も紹介します。
クロージング 20時25分〜20時30分
今後の予定 JAXA  


別紙 2


宇宙連詩の実施概要


主催 JAXA
企画
宇宙連詩編纂委員会
委員長 佐治晴夫(鈴鹿短期大学学長)
委員 大岡信(監修役詩人)、室山哲也(NHK解説委員)、
井口洋夫(JAXA顧問)、的川泰宣(JAXA宇宙教育統括)、
幹事役 北川フラム((株)アートフロントギャラリー代表)
役割 寄稿役の人選、発展、普及方策の提言等
監修 大岡信、新藤涼子(監修補佐)
翻訳 ジャニーン・バイチマン
寄稿  
連詩
第1詩 山崎宇宙飛行士が、5行の詩を詠む。
第2詩 谷川俊太郎氏が、第1詩を受け、3行の詩を詠む。
第3詩 大岡信氏が、第2詩を受け、5行の詩を詠む。
第4詩以降 公募と寄稿から編纂する(24詩)。


別紙 3

宇宙連詩の作成・応募概要


1 宇宙連詩のルール
 2003年度に編纂した宇宙連詩「地球の生命」の冒頭3詩を例に、宇宙連詩のルールを紹介します。


宇宙は何でも吸い込みそうな真っ暗闇、
46億年前に光と共に太陽は生まれた
地球は青く輝くいのちの星
40億年前に生命は海に生まれた
川をのぼり、陸に上がり、空に舞い上がった。
毛利衛
わたしはカモメ! カモメなの!
濡れた砂から そっと飛べば
帆船のなかで 星占いするヒトが見えてきて
新藤涼子
星占いの名人でも
星の胎内で生じている
新たな星の誕生劇は見徹せない
ましてあなたの胸の火花の
ゆくえを予言するなんてことは
大岡信


ルール1: 宇宙連詩は、5行詩、3行詩、5行詩、・・・と、5行詩と3行詩の繰り返しから構成されます。直前の詩が5行詩(3行詩)であれば、3行詩(5行詩)を応募してください。
ルール2: 直前の詩の中から、ある言葉、または、ある1行を引用して、自作の出発点にしてください。引用は、直前の詩の中の言葉、行を、そのまま引用しても(例1)、直前の詩の中の言葉、行のアイディアを踏襲し、別の言葉にしても結構です(例2)。
例1: 第3詩を詠んだ大岡信氏は、直前の詩(新藤涼子さんが詠んだ第2詩)の中の「星占い」という言葉に注目し、その言葉をそのまま引用することで、第3詩の出発点としています。
例2: 第2詩を詠んだ新藤涼子さんは、直前の詩(毛利衛宇宙飛行士が詠んだ第1詩)の中の「空に舞い上がった」というアイディアに注目し、その言葉を出発点に、「私はカモメ!カモメなの!」と引用して、第2詩を詠んでいます。
ルール3: 詩の中で「宇宙」という単語をなるべく使用しないようにお願いします。「宇宙」という単語を使わずに宇宙をイメージできるような詩を作成してください。


2 冒頭3詩の発表
 冒頭3詩は、10月10日(火)に開催するシンポジウムで発表いたします。また、10月11日(水)からは、インターネットのWEBページでも、発表する予定です。JAXAホームページ(http://www.jaxa.jp/)から、宇宙連詩のWEBページをご覧ください。

3 第4詩の公募
 第4詩は、皆様から募集いたします。宇宙連詩のルール(1項に記載)を踏まえ、3行の詩をお寄せください。応募要領の詳細は、宇宙連詩のWEBページでご案内させていただきます。WEBページに掲載する申込書に、必要事項を記載いただき、宇宙連詩編纂事務局までFAXまたは電子メールで応募ください。第4詩の応募締め切りは、10月16日(月)の朝を予定しております。

 監修詩人の大岡信氏が、皆様から応募いただいた詩の中から、優れた1詩を選定いたします。選定された詩は、翻訳役のジャニーン・バイチマン氏が、英訳します。選定・英訳された第4詩は、10月20日(金)の夕刻、宇宙連詩のWEBページで発表する予定です。

4 第5詩〜第24詩の編纂
 第4詩以降は、原則毎週1詩を、公募と寄稿を繰り返しながら編纂していきます。毎週金曜日の夕刻、最新の宇宙連詩をWEBページで発表いたしますので、次の詩を翌週月曜日の朝までにご応募ください。来年3月中旬に、宇宙連詩を完成させる予定です。


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910