宇宙航空研究開発機構
株式会社日本航空
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では次期国産旅客機実現のための研究開発を続けております。先日9月30日で国内路線から退役したYS-11型機が日本航空(JAL)からJAXAへ、旅客機構造設計技術の継承・発展の必要から研究用として譲渡されます。
11月14日、JALからJAXAへ譲渡を行います、以下ご報告致します。
1.対象型式 | YS-11型機(旧 登録記号 JA8788) 昭和48年就航より今年5月の最終運航日まで、33年間で約57,000時間を飛行した機体。 「おが」の愛称で親しまれ、国内路線を運航。 |
2.搬入場所・期日 | 航空宇宙技術研究センター 調布飛行場分室 平成 18年 11月 14日(予定) ※ 機体を複数に分割し、陸路にて夜間に搬送いたします。 |
3.使用目的 | 旅客機の構造設計や安全性の技術開発のための技術データ(構造疲労データ等)の蓄積、次期国産旅客機構造への複合材適用に向けた研究を目的とします。 |
JAXAでは、退役したYS-11機体について最新の構造解析・計測技術、試験装置を用いて研究することにより、その成果を次期国産旅客機開発へつなげるとともに、今後も研究開発を継続し我が国の旅客機開発技術をさらに発展させていきます。
昭和36年〜39年 昭和37年〜38年 昭和37年〜40年 昭和38年〜39年 昭和38年 昭和39年〜40年 昭和42年〜44年 昭和45年〜46年 |
:全機静強度試験 :主翼疲労試験(図1参照) :胴体疲労試験(図2参照) :前脚及び主脚疲労試験 :鳥衝突実験 :部分胴体疲労試験 :A-300型部分胴体疲労試験 :A-500/600型主翼疲労試験 |
宇宙航空研究開発機構 広報部
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