プレスリリース

プリント

技術試験衛星VIII型「きく8号」のドリフト軌道への投入結果と
大型展開アンテナの展開予定について

平成18年12月25日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成18年12月18日(日本時間)の技術試験衛星VIII型「きく8号」の第1トランスファー軌道への投入後、12月24日までにアポジエンジンを4回噴射して、同衛星をドリフト軌道に投入する作業を行ってきました。
 第4回アポジエンジン噴射後の衛星の軌道計算を行った結果、同衛星は、以下のとおり所定のドリフト軌道に投入されたことを確認しました。


決定値 計画値
遠地点高度 35,971km (35,975km)
近地点高度 35,752km (35,784km)
軌道傾斜角 0.17度 (0.17度)
周   期 23時間59分 (24時間00分)
ドリフト率 0.97度/日(西方向) (1.22度/日(西方向))


 なお、現在、衛星の状態は正常です。

 今後、2つの大型展開アンテナの展開を12月25日17時頃から約7時間にわたり実施する予定です。
 大型展開アンテナの展開結果については、12月26日午前3時頃に発表を予定しております。

(補足)
・ドリフト率:地上から見て、衛星が経度方向に移動する速さ
・大型展開アンテナ:19m×17mサイズ・Sバンド対応高精度メッシュ鏡面アンテナ
・トランスファー軌道:衛星がロケットにより打上げられた後、最終的な静止軌道に投入されるまでの間に一時的に投入される軌道。
・ドリフト軌道:静止軌道に投入される一歩手前の段階の高度約36,000?の円軌道。



添付



イベント 周回数
(1)第2段/衛星分離
(2)太陽電池パドル展開
(3)太陽電池パドル太陽捕捉
(4)第1回アポジエンジン噴射
(5)第2回アポジエンジン噴射
(6)第3回アポジエンジン噴射
(7)第4回アポジエンジン噴射
(8)三軸姿勢制御移行
(9)大型展開アンテナ(LDR)展開
(10)定常制御モード移行
1
1
1
2
4
9
10
10
11
12

「きく8号」の飛行計画


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910

宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター 管理室 広報係
〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1
Tel.029-868-4277,4279,4280 Fax. 029-868-5966