宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、若手日本画家の方々にご参集いただき、海と山に囲まれた風光明媚な内之浦の自然と内之浦射場を中心に、日本画で表現いただくコンテストを開催しておりましたが、このほど入選作品が決定しましたのでお知らせいたします。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙科学研究本部は、その前身の東京大学生産技術研究所による1955年の「ペンシルロケット」の水平試射以来、一貫して日本の独自技術を結集し、遂に世界に類例の無い固体燃料による大型ロケットを打ち上げるに至りました。その噴煙は神々しいまでに輝き、その轟きは内之浦の大地を震わせ、太平洋にまで拡がります。この美しい光景を、宇宙開発に携わる者だけで独占しておくことは、決して許されることではない、その様な想いから、本企画は始まりました。何とかして広く一般の方々にもこの素晴らしい一瞬をお伝えする方法は無いものか、と考えました。写真にもビデオにも決して収まり切らない、人間の眼でしか捉えられない「本物の美の瞬間」を、見事に切り取って表現して頂くには、やはり優秀な画家の皆さんの力を借りるのが一番でしょう。特に、日本画は、天地を一体にし、時空を掴み、自然と物とを分け隔たり無く取り込んで、一幅の絵にまとめる能力において、他の何よりも秀でていると聞いております。そこでJAXAは、若手日本画家の方々に御参集頂いて、海と山に囲まれた風光明媚な内之浦の自然と内之浦射場を中心に、参加者の皆様に思いのままに描いて頂き、それを絵画コンテストの形で、顕彰させて頂きたいと考えました。
平成18年7月、宇宙教育センターウェブサイトにて、公募
名称
「日本画は宇宙を描く」内之浦絵画コンテスト
主催
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
審査委員
委員長 : 多摩美術大学教授/府中市美術館長 本江 邦夫
委 員 : JAXA宇宙教育センター長 的川 泰宣
応募資格
美術系大学の日本画科に在学中、或いは卒業された30歳以下の方。
JAXAが指定する宿泊所に滞在の上、内之浦射場見学に参加頂ける方。
応募人数
平成19年1月12日締切りで、16名の作品応募がありました。
審査方針
内之浦射場見学会に確実に参加頂ける方で、芸術の将来を担う独創性に溢れた作品を描いた方を選考する。
内之浦射場見学会
平成18年9月23日(土)、M-Vロケット7号機の打上げにあわせ、内之浦宇宙空間観測所の射場見学会を行い、
作品制作のための見学・スケッチを行っていただきました。
最終審査
本人制作の未発表の作品(作品寸法 100号以下(変形可))を提出いただき、
平成19年1月13日(土)に最終審査を実施しました。
最終審査の結果、入選作品・入選者は以下のとおりです。
受賞者名 | 作品タイトル | 受賞者所属 |
---|---|---|
今川 教子 (いまがわ きょうこ) |
光 | 静岡県静岡市在住 |
中嶋 安階 (なかしま やすたか) |
夢 | 京都市立芸術大学美術学部美術研究科 絵画専攻日本画(在学中) |
熊谷 曜志 (くまがや ようじ ) |
夢の向こう | 愛知県立芸術大学大学院(在学中) |
田中 敦子 ( たなか あつこ ) |
宙(そら) | 山形県西村山郡在住 |
入選作品の表彰式および作品展示を以下のとおり行います。
表彰式概要
開催日時:平成19年2月3日(土) 午後6:00〜7:00
開催会場:宇宙航空研究開発機構東京事務所情報センター JAXA i
参加対象:作品入選者、本コンテスト参加者
実施内容:入選者に表彰状と副賞を授与し、審査委員の講評を行います。
作品展示
展示期間:平成19年2月3日(土)〜2月28日(水)
展示会場:宇宙航空研究開発機構東京事務所情報センター JAXA i
実施内容:入選4作品の展示。(展示スペースの都合上、入選4作品を展示期間中交互に展示する予定です)
宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910