宇宙航空研究開発機構
国際宇宙ステーション(ISS)計画に参加しているカナダ・欧州・日本・ロシア・米国の各宇宙機関は、長期滞在搭乗員の滞在計画について調整を行ってまいりましたが、この度、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士が、第18次長期滞在プライム搭乗員、野口聡一宇宙飛行士がバックアップ搭乗員として決定しましたのでお知らせいたします。ISSにおける長期滞在搭乗員に日本人が選定されるのは、今回が初めてです。
滞在予定時期: | 平成20年度中 | ||||
滞在期間: | 約3ヶ月間程度 | ||||
「きぼう」に関する主な作業: | |||||
・船内実験室での実験及び機能点検 ・船外実験プラットフォームの組立て準備、組立て及び検証に係る作業 等 |
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今後の予定: | 「きぼう」の組立て、各ISS構成要素の運用に必要な訓練を行うとともに、スペースシャトル及びソユーズ宇宙船搭乗に必要な訓練を実施する予定。 | ||||
(参考)第18次長期滞在プライム搭乗員: |
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参考資料: | 若田・野口宇宙飛行士 略歴 日本人宇宙飛行士の搭乗計画 JAXA理事長談話 その他宇宙飛行士 コメント |
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参考リンク: | 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター http://iss.sfo.jaxa.jp/ |
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ISSフライトエンジニア 若田 光一(わかた こういち) 1963年 埼玉県大宮市(現在:さいたま市)生まれ。 1987年 九州大学工学部航空工学科卒業。 1989年 同大学大学院工学研究科応用力学専攻修士課程修了。 1992年4月 宇宙飛行士候補者に選定。 1992年8月 宇宙飛行士候補者訓練開始。 1993年8月 宇宙飛行士に認定。 1996年1月11日〜20日 スペースシャトル「エンデバー号」によるSTS-72ミッションに日本人初の搭乗運用技術者(MS)として搭乗し、1995年3月にH-IIロケットで打ち上げられた日本の宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)の回収、NASA OAST FLYER衛星の放出と回収、船外活動支援のための スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)操作などを行った。 2000年10月12日〜25日 スペースシャトル「ディスカバリー号」によるSTS-92ミッションにMSとして搭乗し、Z-1トラスと与圧結合アダプターPMA-3のISSへの取付けおよび船外活動支援のための スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)操作などを担当。 2004年 九州大学大学院工学部航空宇宙工学専攻博士課程修了。 |
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バックアップ宇宙飛行士 野口 聡一(のぐち そういち) 1965年 神奈川県横浜市生まれ。 1991年 東京大学大学院修士課程修了。 1996年5月 宇宙飛行士候補者に選定。 1996年8月 宇宙飛行士候補者訓練開始。 1998年4月 宇宙飛行士に認定。 2005年7月26日〜8月9日 スペースシャトル「ディスカバリー号」によるSTS-114ミッションに搭乗。スペースシャトルの安全確認のため、打上げ時の外部燃料タンクのビデオ撮影を行うとともに、3回の船外活動のリーダーとして、軌道上でのシャトル耐熱タイルの補修検証試験、ISSの姿勢制御装置などの交換や機器の取付けと回収を行った。 |
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ISSコマンダー E・マイケル・フィンク (ソユーズ フライトエンジニア) ペンシルベニア州エムズワース出身。 マサチューセッツ工科大学の学士、スタンフォード大学及びヒューストン大学の修士を取得。 1996年 宇宙飛行士候補者に選定。 第4次及び第6次長期滞在搭乗員のバックアップ宇宙飛行士として従事。 2004年4月18日〜10月23日 第9次長期滞在搭乗員として、ISSに滞在。第13次長期滞在搭乗員のコマンダーのバックアップとして従事。 |
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ISSフライトエンジニア サリザン・シャリポフ (ソユーズ コマンダー) キルギス共和国生まれ。 空軍士官学校卒業。 1990年 宇宙飛行士に選定。 1998年 STS-89の搭乗員として、第8次シャトル・ミール・ドッキング・ミッションに搭乗。 2004年10月13日〜2005年4月24日 第10次長期滞在搭乗員として、ISSに滞在。 |
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ISSフライトエンジニア グレゴリー・E・シャミトフ カナダ モントリオール生まれ。 カリフォルニア州立工科大学の学士、カリフォルニア工科大学及びヒューストン大学の修士、マサチューセッツ工科大学の博士号を取得。 1998年 宇宙飛行士候補者に選定。 第6次長期滞在搭乗員のクルーサポートアストロノート(搭乗者支援宇宙飛行士)として従事。 第15次長期滞在搭乗員のバックアップ宇宙飛行士として従事。 |
本日、国際宇宙ステーション(ISS)計画で我が国が開発している「きぼう」日本実験棟に長期滞在する最初の日本人宇宙飛行士として若田光一宇宙飛行士、そのバックアップとして野口聡一宇宙飛行士に決定したと聞き、非常に喜ばしく思っております。
若田宇宙飛行士は、船内実験室での実験及び機能点検や、3便目で組み立てられる船外実験プラットフォームの組立て準備、組立て及び検証に係る作業などを行うことを目的としており、ISSへの訪問は2回目となります。
若田宇宙飛行士は、これまでの2回の宇宙飛行経験を生かし、日本人初の長期滞在の任務を確実に実施できると確信しております。
若田、野口両宇宙飛行士がISS計画での「きぼう」組立てという重要な任務を担当することは、ISS計画への我が国の貢献を高め、日本の有人宇宙活動に更なる飛躍となり、我が国の本格的な有人宇宙活動が始動するものと考えております。
このたびの決定にあたり、NASAをはじめとする内外の関係者の皆様方から賜りましたご尽力に対し、心から感謝いたします。
日本の有人宇宙開発も第二ステージ、宇宙ステーション時代に入りました。現在のエース若田、野口両宇宙飛行士の長期ミッションでの活躍を期待しています。良い仕事をして次の新しい3人のエースにつなげていってほしいと思います。
飛行任命、おめでとうございます。若田さんは、日本人初の宇宙長期滞在に挑む最適の人材と思います。これまでの豊富な経験を生かし、さらに素晴らしい仕事をされますよう期待しています。
若田さん、野口さん、おめでとう。国際宇宙ステーションの長期滞在任務、がんばってください。日本人が常時宇宙で活躍する時代の始まりです。短期滞在ではできない、宇宙実験、地球観測、宇宙授業など、大いに宇宙の素晴らしさを「きぼう」日本実験棟から日本の皆さんに紹介してください。
若田さん、第18次長期滞在搭乗員への決定、おめでとうございます。いよいよ日本初の国際宇宙ステーション長期滞在ですね。米国とロシアを基本に、各国を頻繁に行き来しての厳しい訓練が続くかと思いますが、どうぞお身体を大切になさってください。そして、宇宙でいい仕事を!
日本人初の国際宇宙ステーション長期滞在搭乗員が決定し、大変うれしく思います。若田飛行士およびバックアップに任命された野口飛行士のこれまでのご活躍は皆さんご存知の通りですが、今回は特に「きぼう」日本実験棟に関わる重要な作業がある中、我々も日本のチームの一員として微力ながら支援して行きたいと思います。同時に、諸先輩方に負けない活躍を今後できるよう、引き続きレベルアップに努めてまいりたいと思います。
若田さん、野口さん、国際宇宙ステーション長期滞在への決定、おめでとうございます。今までの全ての経験を生かし、素晴らしいミッションを成し遂げてくれることと思います。成功に向け、私達も精一杯支援します。ご活躍をお祈りしています。
宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910