宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、米国航空宇宙局(NASA)との調整の結果、「きぼう」日本実験棟打上げ2便目のスペースシャトル(STS-124/1J)に搭乗する日本人宇宙飛行士を、以下のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。
決定した日本人宇宙飛行士: | 星出彰彦 (ほしで あきひこ) 宇宙飛行士 |
オービタ: | スペースシャトル「アトランティス号」 |
打上げ時期: | 平成20年初め頃の見通し |
飛行期間: | 約2週間程度 |
このフライトで行われる主な作業: | 「きぼう」船内実験室のISSへの組立て作業及び船内実験室の起動 等 ※星出宇宙飛行士の具体的な役割は、今後調整。 |
今後の予定: | スペースシャトル、ISS搭乗に必要な一般的な訓練や、「きぼう」の組立てに必要な訓練を行う予定。 |
参考資料: | 星出宇宙飛行士の略歴 日本人宇宙飛行士の搭乗計画 JAXA理事長談話 |
参考リンク: | 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター http://iss.sfo.jaxa.jp/ |
1968年 | 東京都生まれ | ||||
1992年3月 | 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業 | ||||
1997年12月 | UNIVERSITY OF HOUSTON CULLEN COLLEGE OF ENGINEERING 航空宇宙工学修士課程修了 | ||||
1992年4月 | 宇宙開発事業団(現:宇宙航空研究開発機構)入社 | ||||
|
|||||
1999年2月 | ISSに搭乗する宇宙飛行士候補者に選定 | ||||
1999年4月 | NASDA(現JAXA)が行う基礎訓練開始 | ||||
2001年1月 | NASDA(現JAXA)より宇宙飛行士に認定 | ||||
2001年4月 | ISS参加機関においてISS搭乗宇宙飛行士の訓練開始 | ||||
2003年7月 | ロシアが行うソユーズ宇宙船フライトエンジニア訓練開始 | ||||
2004年5月 | ソユーズ宇宙船フライトエンジニアの資格を取得 | ||||
2004年6月 | NASA が行うMS候補者訓練開始 | ||||
2006年2月 | NASAよりMSに認定 | ||||
〜現在 | MS訓練を継続中 「きぼう」及び宇宙ステーション補給機(HTV)などの開発・運用に関する技術支援及びISSとの交信担当業務などにも従事 |
||||
MS:搭乗運用技術者 |
本日、国際宇宙ステーション(ISS)計画で我が国が開発している「きぼう」日本実験棟の第2回目組立て飛行(1J)に日本人宇宙飛行士として星出彰彦宇宙飛行士の搭乗が決定したと聞き、非常に喜ばしく思っております。
星出宇宙飛行士は、船内実験室の組立、初期起動、機能点検及び検証作業などを行うことが主たる任務となっております。
星出宇宙飛行士は、初めての宇宙飛行の経験となりますが、これまで「きぼう」日本実験棟の開発及び運用準備に関わり、「きぼう」を熟知しており、この重要な任務を成し遂げる技術と技量を有し、確実に実施できると確信しております。
星出宇宙飛行士が「きぼう」組立ての第2回目の飛行に搭乗することで、「きぼう」の組立て飛行すべてに日本人宇宙飛行士が搭乗することとなり、我が国が開発した「きぼう」を日本人自らの手で、組立、起動、検証が行えることは非常に重要な意義があるとともに、我が国の本格的な有人による各種宇宙実験を行う準備が整うものと考えております。
このたびの決定にあたり、NASAをはじめとする内外の関係者の皆様方から賜りましたご尽力に対し、心から感謝いたします。
宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910