プレスリリース

プリント

「きぼう」日本実験棟打上げ2便目のスペースシャトルに搭乗する
日本人宇宙飛行士の決定について

平成19年3月23日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、米国航空宇宙局(NASA)との調整の結果、「きぼう」日本実験棟打上げ2便目のスペースシャトル(STS-124/1J)に搭乗する日本人宇宙飛行士を、以下のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。


決定した日本人宇宙飛行士: 星出彰彦 (ほしで あきひこ)  宇宙飛行士
オービタ: スペースシャトル「アトランティス号」
打上げ時期: 平成20年初め頃の見通し
飛行期間: 約2週間程度
このフライトで行われる主な作業:   「きぼう」船内実験室のISSへの組立て作業及び船内実験室の起動 等
※星出宇宙飛行士の具体的な役割は、今後調整。
今後の予定: スペースシャトル、ISS搭乗に必要な一般的な訓練や、「きぼう」の組立てに必要な訓練を行う予定。
参考資料: 星出宇宙飛行士の略歴
日本人宇宙飛行士の搭乗計画
JAXA理事長談話
参考リンク: 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
http://iss.sfo.jaxa.jp/



星出宇宙飛行士の略歴

星出 彰彦(ほしで あきひこ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士
38歳(2007年3月現在)
1968年 東京都生まれ
1992年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業
1997年12月 UNIVERSITY OF HOUSTON CULLEN COLLEGE OF ENGINEERING 航空宇宙工学修士課程修了
1992年4月 宇宙開発事業団(現:宇宙航空研究開発機構)入社
1992年〜1994年 名古屋駐在員事務所において、H-IIロケットなどの開発・監督業務に従事
1994年〜1999年 筑波宇宙センターやNASAジョンソン宇宙センターにおいて、宇宙飛行士訓練計画の開発支援など、宇宙飛行士の技術支援業務に従事
1999年2月 ISSに搭乗する宇宙飛行士候補者に選定
1999年4月 NASDA(現JAXA)が行う基礎訓練開始
2001年1月 NASDA(現JAXA)より宇宙飛行士に認定
2001年4月 ISS参加機関においてISS搭乗宇宙飛行士の訓練開始
2003年7月 ロシアが行うソユーズ宇宙船フライトエンジニア訓練開始
2004年5月 ソユーズ宇宙船フライトエンジニアの資格を取得
2004年6月 NASA が行うMS候補者訓練開始
2006年2月 NASAよりMSに認定
〜現在 MS訓練を継続中
「きぼう」及び宇宙ステーション補給機(HTV)などの開発・運用に関する技術支援及びISSとの交信担当業務などにも従事
  MS:搭乗運用技術者


日本人宇宙飛行士の搭乗計画

0


理事長談話

「きぼう」日本実験棟の第2回目組立て飛行(1J)への日本人宇宙飛行士の搭乗決定について

平成19年3月23日

 本日、国際宇宙ステーション(ISS)計画で我が国が開発している「きぼう」日本実験棟の第2回目組立て飛行(1J)に日本人宇宙飛行士として星出彰彦宇宙飛行士の搭乗が決定したと聞き、非常に喜ばしく思っております。

 星出宇宙飛行士は、船内実験室の組立、初期起動、機能点検及び検証作業などを行うことが主たる任務となっております。 

 星出宇宙飛行士は、初めての宇宙飛行の経験となりますが、これまで「きぼう」日本実験棟の開発及び運用準備に関わり、「きぼう」を熟知しており、この重要な任務を成し遂げる技術と技量を有し、確実に実施できると確信しております。

 星出宇宙飛行士が「きぼう」組立ての第2回目の飛行に搭乗することで、「きぼう」の組立て飛行すべてに日本人宇宙飛行士が搭乗することとなり、我が国が開発した「きぼう」を日本人自らの手で、組立、起動、検証が行えることは非常に重要な意義があるとともに、我が国の本格的な有人による各種宇宙実験を行う準備が整うものと考えております。

 このたびの決定にあたり、NASAをはじめとする内外の関係者の皆様方から賜りましたご尽力に対し、心から感謝いたします。


宇宙航空研究開発機構
理事長  立川 敬二


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910