宇宙航空研究開発機構
平成20年2月23日(日本時間)の打上げ以降、超高速インターネット衛星「きずな」をアポジエンジン及び20Nスラスタにより、ドリフト軌道に投入する作業を行ってきました。
20Nスラスタ噴射後の衛星の軌道計算を行った結果、衛星が以下のとおり所定のドリフト軌道に投入されたことを確認しました。
決定値※ | 計画値※ | |
遠地点高度 | 35,824km | (35,822km ) |
近地点高度 | 35,192km | (35,222km ) |
軌道傾斜角 | 0.08度 | (0.09度 ) |
周 期 | 23時間41分 | (23時間42分 ) |
ドリフト率 | 3.6度/日 東方向 | (3.4度/日 東方向)
※数値は表示桁数未満切捨て
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・トランスファー軌道 | :衛星がロケットにより打ち上げられた後、最終的な静止軌道に投入されるまでの間に一時的に投入される軌道。 |
・ドリフト軌道 | :静止軌道に投入される一歩手前の段階の高度約36,000kmの円軌道。 |
・ドリフト率 | :地上から見て、衛星が経度方向に移動する速さ。 |
・マルチビームアンテナ(MBA) | :1つのアンテナで複数のビームを形成するアンテナ。 |
イベント | 周回数 |
1. 第2段/衛星分離 2. 太陽電池パドル展開 3. 太陽電池パドル太陽捕捉 4. 第1回アポジエンジン噴射 5. 第2回アポジエンジン噴射 6. 第3回アポジエンジン噴射 7. 第4回アポジエンジン噴射
8. 20Nスラスタ噴射
9. MBA(マルチビームアンテナ)展開10. 三軸姿勢制御移行 11. パドル回転開始 |
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